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    18歳の須崎 大人の演技

    • フィギュアスケート団体ペアフリーで演技を見せる須崎、木原両選手組(11日、韓国・江陵で)=武藤要撮影
      フィギュアスケート団体ペアフリーで演技を見せる須崎、木原両選手組(11日、韓国・江陵で)=武藤要撮影

     11日の平昌五輪フィギュアスケート団体で、ともに愛知県出身の須崎海羽みう(18)、木原龍一(25)両選手のペアがフリーの演技に臨んだ。五輪初出場の須崎選手は木原選手にリードされながら、冒頭の難度の高い「トリプルルッツ」をぴたりとそろえるなど奮闘。12日に出場する仲間にバトンをつないだ。

     須崎選手は名古屋市出身の中京大中京高3年生。小学2年から本格的にフィギュアを始め、所属クラブでは早朝に滑ってから登校し、放課後もリンクに通った。厳しい指導に泣きじゃくることもあったが、母の友美さん(47)に「つらいなら休む?」と尋ねられても、絶対に休まなかった。

     高校入学直後の2015年6月、東海市出身の木原選手のパートナーに選ばれてシングルから転向。木原選手の練習拠点の米・デトロイトに友美さんと移ったが、ペアへの挑戦は戸惑うことが多かった。

     ペアでは、2人の動きを合わせる練習に多くの時間を割く。ジャンプの個人練習は限られ、精度が落ちた。リフトなどのダイナミックな男性との連携技では、女性側も上半身の筋力が求められるが、最初は腕立て伏せもできず、トレーナーに驚かれた。友美さんは「ジャンプができるから選ばれたという自覚があったから、かなり焦っていたようだ」と振り返る。

     16年12月には木原選手が、須崎選手を持ち上げる左手首を痛めた。その際、須崎選手は木原選手の負担が軽くなるように身のこなしを研究するなど気遣ったといい、絆は強くなった。「ペアは互いを知らないとできない。マイペースな子が相手を思いやれるようになった。随分、大人になった」と友美さんは目を細める。

     「試合ではいつも落ち着かせてくれる」と木原選手に全幅の信頼を置いて臨んだ五輪の大舞台。9日の団体ペアショートプログラム(SP)では自己ベストをマークした。14日のペアSPに向け、「自信を持って滑りたい」と決意を新たにした。

    2018年02月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
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