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    元髭男爵、新進気鋭の映画監督が新作を語る

    • 「いずれは『おわら風の盆』を題材にした映画も撮ってみたい」と話す市井監督
      「いずれは『おわら風の盆』を題材にした映画も撮ってみたい」と話す市井監督

     富山県射水市出身の映画監督、市井昌秀さん(40)がメガホンを取った青春ラブストーリー「僕らのごはんは明日あしたで待ってる」が、7日から全国公開される。

     お笑いの世界から映画監督に転身し、昨年12月上旬に読売新聞富山支局を訪れた監督に、最新作への思いを聞いた。

     映画の原作は、瀬尾まいこさんの同名小説。主人公は、無口で根暗な亮太と、明るく元気な小春。対照的な2人が出会って7年越し、美しくも切ない運命の恋の物語だ。市井さんは原作を読み、「空気はすごく明るいんだけど、きちんと人の痛みも描いている。自分の世界観に合っている。ぜひ映画にしたい」と思ったという。

     亮太役をアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔さん、小春役をモデルとしても活躍する新木優子さんが演じる。「役の仮面をかぶるんじゃなくて、それぞれ自分の中にある亮太像、小春像を広げてほしいと伝えた」と言う通り、高校から大学、社会人まで、時の流れと2人の関係の変化が、自然に描写される。「日常を淡々と描いている。わざとらしく背伸びするようなことは排除した。そうすれば、自然と芝居ができてくる」と話す。

     市井さんは、人気お笑いコンビ・ダウンタウンに憧れ、県立富山中部高校から関西学院大に進んで、お笑い芸人を志した。一時、後に「ルネッサーンス」のギャグがヒットするお笑いグループ「ひげ男爵」のメンバーだったこともある。コントの台本を書くうち、「俳優になりたい」との思いが強くなり、劇団の研究生になった。しかし、芽が出ず、「自分で映画を作れば出演できる」と自主制作映画に取り組み始めたという。

     2008年、32歳の時、自主制作映画「無防備」で、「ぴあフィルムフェスティバル」グランプリを受賞。一躍、新進気鋭の映画監督として注目されるようになった。

     今回の新作について、市井さんは「日常は単なる繰り返しのように思えるかもしれないが、実はすごく変化にあふれている。映画を見てくれる人が、その変化を感じられるよう、できるだけ丁寧に余白を撮ったつもり」と、自信をのぞかせている。(福田淳)

         ◎

     県内ではTOHOシネマズファボーレ富山(富山市)とTOHOシネマズ高岡(高岡市)で7日から上映予定。

    2017年01月07日 07時24分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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