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    弥生期土器に漢字、権力者以外にも文字伝わる?

    • 「周」の左半分が刻まれた土器
      「周」の左半分が刻まれた土器
    • 刻まれた文字のイメージ
      刻まれた文字のイメージ

     長崎県壱岐市教育委員会は9日、同市のカラカミ遺跡で、「周」という漢字の左半分が刻まれた土器片(弥生時代後期、2世紀頃)が出土したと発表した。

     同遺跡は、中国の歴史書「魏志倭人伝」に記された「一支いき国」の交易拠点跡とされ、当時の九州北部で広範囲に文字が伝わっていた可能性も出てきた。

     漢字が記された資料は福岡市・志賀島で見つかった「漢委奴国王」の刻印を持つ金印や銘文のある鏡などがいち早く国内に入っているが、土器としては国内最古級となる。

     土器片は縦7・5センチ、横8・8センチ。鉢(口径23センチ、高さ7・7センチ)の一部とみられ、文字は縁部分に刻まれていた。土器は中国・遼東半島周辺で作られたとみられ、交易を通じて一支国に入った可能性が高いという。

     文字関連の弥生時代の遺物は、これまで倭人伝の「伊都国」の王都とされる三雲・井原遺跡(福岡県糸島市)で国内最古級のすずり(中期後半~後期)や「竟」(鏡)という文字らしき線刻がある土器(後期)などが出土している。

     西谷正・九州大名誉教授(東アジア考古学)は「権力者が持つ鏡ではなく、土器で文字が確認されたことで、多くの人が文字に触れていた可能性が出てきた」としている。

    2018年01月10日 10時09分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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