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    国際忍者学会、2月に設立へ…韓中英の研究者も

     全国唯一の忍者・忍術学講座を持つ三重大(津市)は2月、「国際忍者学会」を設立する。

     三重県伊賀市西明寺のサンピア伊賀で設立記念大会を開き、日本文学研究で知られるソウル大のキム・シドク(金時徳)教授が講演。英国やスペインの研究者も来場する。これまでは学術研究の対象にされなかった忍者だが、学会設立をきっかけに、世界から注目が集まりそうだ。

     三重大は2012年度から、甲賀流忍術の継承者・川上仁一氏を社会連携特任教授に迎え、忍術学講座を開設。昨年7月には伊賀市のハイトピア伊賀内に「国際忍者研究センター」を設けた。山田雄司・人文学部教授や同センターの高尾善希准教授らが、国内外の研究者のネットワーク作りを進めてきた。

     記念大会は2月17日午後1時半から。キム教授が「忍者文学の現在―荒山徹の忍者小説について―」と題して記念講演する。「世界最高のプレゼン術」などの著書で知られる山梨学院大のウィリアム・リード教授と、忍者の携行食の再現に取り組んだ三重大の久松眞・社会連携特任教授(食品科学)が、最新の研究について発表する。

     同3時40分からはシンポジウム「忍者の魅力―歴史・文学そして世界へ―」。吉丸雄哉・人文学部准教授の司会で、山田教授、伊賀市在住の作家多田容子さん、ロシア出身の国際忍者研究センター研究員クバーソフ・フョードルさんが語り合う。翌18日は、伊賀流忍者博物館や伊賀上野城などを見学する。

     学会設立の呼びかけに対し、中国、英国、スペインの研究者らが参加を表明。国内からも青森大、大妻女子大、筑波大の教授らが入会を示している。山田教授は、6か国約20人の研究者が集まると予想。在野の研究者や忍者サークルにも門戸を開いており、「真田忍者」で知られる長野県上田市など、全国から“忍者ファン”が集まるとみられる。

     山田教授は「文系・理系の区別や国境を超えて忍者を研究する機運が熟した。学会での熱い討議を通して、知られざる忍者の謎を解き明かしていきたい」と意気込んでいる。(山本哲生)

    2018年01月14日 12時27分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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