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    文化庁から「日本遺産」に認定された全国各地の文化財・伝統芸能をご紹介します。
    九州

    相良700年が生んだ保守と進取の文化~日本でもっとも豊かな隠れ里-人吉球磨~【熊本】

     【概要】人吉球磨の領主相良氏は、急峻な九州山地に囲まれた地の利を生かして外敵の侵入を拒み、日本史上稀な「相良700年」と称される長きにわたる統治を行った。その中で領主から民衆までが一体となったまちづくりの精神が形成され、社寺や仏像群、神楽等をともに信仰し、楽しみ、守る文化が育まれた。同時に進取の精神をもってしたたかに外来の文化を吸収し、独自の食文化や遊戯、交通網が整えられた。保守と進取、双方の精神から昇華された文化の証が集中して現存している地域は他になく、日本文化の縮図を今に見ることができる地域であり、司馬遼太郎はこの地を「日本でもっとも豊かな隠れ里」と記している。
    <2015年4月認定。以下は、認定申請書類から引用>< 観光情報は、こちら

    相良文化の成り立ちと特徴

    • 相良三十三観音めぐり
      相良三十三観音めぐり
    • 球磨神楽
      球磨神楽

     今から800年もの昔、源頼朝の命を受けて、遠江国相良荘(とおとうみさがらのしょう)(現在の静岡県)から相良のお殿様がこの人吉球磨の地に来られました。その後、明治維新を迎えるまで、なんと700年もの長きにわたり、この地を治められたのです。しかし、この偉業を達成するには大変な苦労がありました。

     「険しい山々に囲まれた土地であれば、外敵の侵入は防ぐことができる。しかしその地形と球磨川の恵みによって(いにしえ)から育まれた独自性の強い土地柄、個性の強い民衆の中に入っていくにはどうしたものか・・・」。悩んだお殿様の最初の秘策は・・・「まずは、これまでの伝統文化を認めることから始めよう!」。自我の強い民衆の心をつかむため、入国以前の領主に関わる神社仏閣や仏様を残すことにしたのです。心のより所を安堵できた民衆は喜びました。「今度来らしたお殿様は友好的ばい!」。民衆の心は少しずつ開き始めます。

    2017年03月31日 06時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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