文字サイズ
    文化庁から「日本遺産」に認定された全国各地の文化財・伝統芸能をご紹介します。
    東北

    会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~【福島】

     【概要】磐梯山信仰を取り込み東北地方で最も早く仏教文化が花開いた会津は、今も平安初期から中世、近世の仏像や寺院が多く残り「 仏都会津 ( ぶっとあいづ ) 」とよばれる。その中でも三十三観音巡りは、古来のおおらかな信仰の姿を今に残し、広く会津の人々に親しまれている。会津藩祖、名君 保科正之 ( ほしなまさゆき ) が定めた会津三十三観音巡りは広く領民に受け入れられ、のちに様々な三十三観音がつくられた。会津の三十三観音は、国宝を蔵する寺院から山中に佇むひなびた石仏までいたるところにその姿をとどめており、これら三十三観音を巡った道を、道中の宿場や門前町で一服しながらたどることで、往時の会津の人々のおおらかな信仰と娯楽を追体験することができるのである。
    <2016年4月認定。以下は、認定申請書類から引用>

    仏教文化が花開いた会津の地勢と背景

    • 南泉寺の一本桜
      南泉寺の一本桜

     太古の昔より、厳しい冬の豪雪と、一方その雪解け水がもたらす豊かな恵みという自然に育まれ、人々が暮らしてきた会津。東北地方で唯一古事記にその名を残す会津は、四周を深い山々に囲まれた辺境の地でありながらも、日本海側と太平洋側からの文化が出会う場所として、また東北地方への入り口として、地政学的な要衝であった。古墳時代にはすでに中央国家との交流があったことから、仏教伝来と同時期に開かれたという高寺(たかでら)伝承に見られるように、会津は仏教文化の流入も早かった。

    2017年03月31日 11時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR情報
    PR
    今週のPICK UP