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    文化庁から「日本遺産」に認定された全国各地の文化財・伝統芸能をご紹介します。
    近畿・東海

    『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」~古代国家を支えた海人の営み~【兵庫】

     【概要】わが国最古の歴史書『古事記』の冒頭を飾る「国生み神話」。この壮大な天地創造の神話の中で最初に誕生する“特別な島”が淡路島である。その背景には、新たな時代の幕開けを告げる金属器文化をもたらし、後に塩づくりや巧みな航海術で畿内の王権や都の暮らしを支えた“ 海人 ( あま ) ”と呼ばれる海の民の存在があった。畿内の前面に浮かぶ瀬戸内最大の島は、古代国家形成期の中枢を支えた“海人”の歴史を今に伝える島である。
    <2016年4月認定。以下は、認定申請書類から引用>

    • 五斗長垣内遺跡
      五斗長垣内遺跡

     現存するわが国最古の歴史書『古事記』に描かれた「神話の世界」。そこには「国生み」「天岩戸(あまのいわと)」「八俣遠呂智(やまたのおろち)」「大國主命(おおくにぬしのみこと)」など、日本人ならだれもが一度は耳にした神話が並ぶ。それは、古代日本人の宇宙観や世界観を背景に、天地が形づくられ国家が誕生する過程を、幾多の神々の姿になぞらえ描いた壮大な天地創造の物語である。その冒頭を飾るのが「国生み神話」。イザナギ・イザナミの二柱の神様が、生まれたばかりの混沌とした大地を天沼矛(あめのぬぼこ)で塩コオロコオロとかきまわし、矛先から滴り落ちた塩の雫が凝り固まった「おのころ島」で夫婦となって日本列島の島々を生んでいく。その中で、最初に生まれた“特別な島”が淡路島である。

     その背景には、大陸や朝鮮半島と畿内を結ぶ大動脈“瀬戸内の海”の東端で、畿内の前面に横たわる瀬戸内“最大の島”として、古代国家形成期に重要な役割を果たした“海の民”の歴史があった。それは、古代国家成立の原点ともいえる紀元前の弥生時代に始まる。

    2017年03月31日 08時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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