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    和田光司さんが結びつけた「タカキタ」の歌

    • 開演前に3人で
      開演前に3人で

     アニソン歌手の和田光司さんが亡くなって、もうすぐ1年になる。和田さんは、アニメ「デジモンアドベンチャー」主題歌「Butter-Fly」のヒットで世界的に知られるアニソン歌手で、上咽頭がんで闘病中だった。昨年、満開の桜の花びらが舞い散る中、訃報を知らされた。

     その和田さんに託されたような気持ちで、先日、一つの新しいイベントをスタートさせた。高取ヒデアキさんと喜多修平くんという二人による「タカキタ祭」である。昨年4月末に営まれた和田さんを(しの)ぶ会の帰り道。戦隊系シンガーたちと精進落としに向かう道の途中、私の隣を歩いていた高取さんが、急に後ろを振り向いた。後ろには、駅に向かって歩く喜多くんの姿。「一緒にどうですか?」と声をかける高取さん。実は、そこにいた戦隊系の人々のうち、喜多くんと面識のある人はほとんどいなかった。高取さんとて、その時点ではポケモンのイベントで喜多くんに1回会ったことがある程度だったのではないか。迷惑な誘いとも、「ナンパ」ともとれる(笑)声がけだったが、喜多くんは一緒に飲みに来てくれ、和田さんの思い出を語りながら我々がデロデロに酔っぱらっていった2次会まで参加してくれたのだった。ちなみに、喜多くんはほとんど酔っていない(苦笑)。

    • 喜多くんはミルクで乾杯
      喜多くんはミルクで乾杯

     そこで突然ひらめいたのが、この「タカキタ」。透明感のある喜多くんと透明感の全くない(失礼、笑)高取さんの組み合わせは面白いんじゃないか。二人で最終的には歌を作ってみたら新しいものが生まれるんじゃないか。そして、何より、和田さんが私たちを引き合わせたのではないか、とそう思えたのだった。

     というわけで、満を持してスタートした「タカキタ祭その1」である。3回くらいの開催でお互いを知ってもらい、曲を作るという目的のはっきりしたイベントなので、今回はいろいろな歌を歌ってもらった。代表曲、和田さんの持ち歌、好きなアニソン、などなど。セットリストは喜多くんがあげてくれているようなので、そちらをご参照いただきたい。

    • ハリケンを歌う喜多くん
      ハリケンを歌う喜多くん

     非常に印象に残ったのが、お互いの歌の取り換えっこ。喜多くんの歌う「ハリケンジャー参上!」に、高取さんの歌う「世界の果てに君がいても」というラインアップは激レアである。喜多くん、戦隊ソングがとてもお似合いで、新鮮。そしてタカさんの歌うBLソング(という表現が適切かどうか、アニメに明るくない党首の限界を許してください)も、全然イメージが違って新鮮だった。

     さらに、喜多くんがアフロのカツラをかぶり、タカさんがティアドロップ形のサングラスをかけて歌ったクリスタルキングの「大都会」は素敵なハーモニーだったし、お二人それぞれローカルヒーローの歌を歌ってくれたのもうれしかった。多くは記さないが、プリキュアソングも一聴の価値あり、であった(闇笑)。

    • クリキン出番前のショット
      クリキン出番前のショット
    • クリキンになる2人
      クリキンになる2人

     今イチオシの歌としては、喜多くんが「夏目友人帳」のOP「一斉の声」を歌い上げた。ラストには二人で指と指を合わせちゃったりして、排除しようとしても漂うBLの薫りは、いったいどういうことなのか(笑)。和田さんが盛大に笑っている姿が目に浮かんで、(うれ)しいやら懐かしいやら寂しいやら、いろいろな感情が押し寄せてくる。高取さんは最近、純烈の友井雄亮くんのために書いた「純烈一途」を初披露した。

     そしてラストは、「忍ぶどころか本能覚醒」のデュエットで、第1回のタカキタ祭は終了。

    • 熱唱する高取さん
      熱唱する高取さん
    • 最後は2人で熱唱
      最後は2人で熱唱

     実は、この祭りの日まで、あの悲しいお知らせから1年も経過したという実感がなかった。二人のスケジュールとライブハウスの空きがピタリと合ったのが、和田さんのご命日の4月3日を前にした3月下旬だったということにも、不思議な導きを感じる。

     というわけで、しばらく続けていくタカキタプロジェクト、次回は6月9日となります。お楽しみに! 次回のこの欄ではタカキタのちょっと前に開催した「魂の三兄弟」ライブのレポートをお届けします。

    2017年03月29日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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