文字サイズ

    「いい子でダメだった」海岸で開眼…金田アキ歌祭

     カネタでもカネダでもありません。国の名前と同じ「カナダ」です、の、声優の金田アキさんの「歌祭」をやってきました。金田さん、自由奔放、純粋真っすぐ、ピュアで愛らしいお嬢さんでした。

    • 語るアキさん。党首がスーツなのは仕事から飛び込みだったからで「出馬」ではありません(笑)
      語るアキさん。党首がスーツなのは仕事から飛び込みだったからで「出馬」ではありません(笑)

     ご兄弟はお兄様と弟さんということで、ご両親からは、チョーかわいがられたらしい金田さん。でも、男兄弟にはさまれるという猛々(たけだけ)しい環境から、野山を駆けめぐる少女時代を送ったそうです。秘密基地を作ったり、木登りをしたり、と、完全なアウトドア派でした。アニメも「戦闘シーンのないものは見なかった」とのこと、ここで当時見ていたカクレンジャーや仮面ライダーBLACK RXなどを歌っていただきました。

     さて、現在でこそ「市」になっているご実家の住所ですが、金田さんが幼いころは、まだ「村」だったそうで、何度も「村人なんです!」と笑いながら強調されておりました。

     そんな村の小学校は、1クラスが20人くらいしかおらず、当然クラス替えもない6年間。さらに、全員が、何か和楽器を演奏することになっていたそうです。本当は、雅楽の花形、お琴をやりたかったのだけれど、「やりたい!」と言えない子供で、結局担当したのは「(しょう)」。今でこそ「なるほど」という感じですが、当時としては地味な楽器で今一つだったようです。でも、この経験があったので、今でも和楽器の音が好きなのだそうです。歌の基礎を固めたのは、こうした和楽器の経験かもしれませんね。

    • ギターを弾くアキさん。
      ギターを弾くアキさん。

     中学では、村の七つの小学校が集まって一つの学校へ。1学年80人、全校200人と、びっくりするほど小規模の学校ではありますが、何しろクラス替えがない小学生時代を過ごしてきた金田さんにとってはビックリ。2年に進級した際にクラスが替わって、本当に驚いたそうです。

     声優を目指すきっかけは、小学校の時に、ビデオに録音された自分の声を聞いたこと。自分が聞いている自分の声とは全く違って聞こえる録音された声に興味を覚え、それからはカセットテープに自分の声を録音する毎日。国語の時間の朗読の順番を計算して(笑)練習したり、「りぼん」に連載された漫画のキャラクターの声を色々変えて録音してみたり。その漫画のアニメ化が決まった時には「私がやるはずだったのに!」と書店の店頭で号泣したのだそうです(笑)。しかも、面倒な子供で(ごめんなさい)、自分がそう思っていることがおかしいという自覚もあったので、親に事情を説明することも出来ず、ただ立ちつくし、号泣しつつ泣き声を()みしめていたのだそうです。

    • 楽しそうです
      楽しそうです

     しかし、成績がよかった金田少女は、中学卒業を前にした三者面談で、優秀な高校への進学を勧められてしまう。本当は中学卒業後、すぐに声優を目指したかったのだけれど、ここでもまた、そうとは言えない中学3年生。仕方なく、受験して、受かった「成績のいい方の高校」に進学します。「何しろ、成績がよかったので」と。優等生ならではの悩み、といったところでしょうか。ところが、その進学先には演劇部すらなく、目標に向かう(すべ)もないアキさんは「死んだ魚のような目」で3年間を過ごすことに。この経験から「自分で選んでいない人生は駄目なんだ!!」という真理を学び取ったのでした。蛇足ですが、「死んだ魚のような目」の高校3年間、部活は水泳部で、プールでちゃぷちゃぷしていたんだそうです。

     高校ではバイトに明け暮れ、資金を()め、ようやく高校卒業後上京して、声優への第一歩を踏み出します。そんなお話をしながら、最近「かわいくて購入した」というミニギターを使っての弾き語りも聴かせていただきました。

     新人時代、1年目の終わりに四つオーディションを受けて、三つも受かったアキさん。ここで「もう大丈夫」と思ってしまうのですが、1年間ほとんどその仕事しかやらなかったところ、その翌年からは、全くオーディションに受からなくなってしまいます。いつもいいところまでは行くのに、最後の一人になれない。周りからは「金田はいい子だからねえ」といわれる。

    • ダンス!
      ダンス!
    • やり終えて、笑顔!
      やり終えて、笑顔!

     そこで、優等生だったアキさんは「なぜいい子がいけないんだろう」という疑問を持ちます。ようは、優等生過ぎて自分の芸にもストップがかかってしまっていたようなのですが、ここで「よし!じゃあ遊ぼう!」と決意したアキさん、「遊び」→「海にいく」という、すごく単純な連想ゲームで、バイト明けに仲間と海にいって遊びます。そこで見た明け方の海の美しさ、遊ぶことの楽しさに「ああ、私はエンタメを仕事にしているのに、今まで遊びを馬鹿にしていた。だから、いい子、で駄目だったんだ」と「開眼」するのです。当時知り合って、「ほぼ同棲(どうせい)状態」だった榎あづささんの「いい意味での適当さ」にも学ばされました。また、バイトをしていた居酒屋でも、酔っぱらいにやさしくなったのだとか。本当によかったです(実感)。

     そこで吹っ切れてから、快進撃が始まります。「銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it,White」の「ちびたりあ」役が決まり、さらに「劇場版メタルファイト ベイブレードVS太陽 灼熱の侵略者ソルブレイズ(鋼銀河)」で初の主役をもぎとります。さらに、最近では「魔法使いプリキュア」にレギュラー出演するなど、私たち日本特撮党党員にとってなじみ深いエリアにも進出してきております。というわけで、プリキュアも歌ったり踊ったりしてもらったわけですが、このダンスが、いや、絶品でした。手足が長いから、まるでキャラクターがプリキュアから飛び出して踊っているようだったのです。次回があるとしたら、また踊ってもらいたい。

     というわけで、駆け足で人生を語っていただいた2時間強。最後の抽選では、お母様が作っているというタマネギのプレゼントもあり、大盛り上がりのうちに幕を閉じました。そして、次回は12月1日、声優のミルノ純さんにつながりました。YOFFYさんらとも親交のあるミルノさんが何をやってくれるのか、今から楽しみ~。ワクワク。

     では、また来週!

    2017年10月05日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    mishio_profile.jpg 
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP
    大手町モールのおすすめ
    ブログ