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    死ぬ前に、一度会いたい! 豪華に6回目の還暦祭

    • 還暦戦隊を名乗る
      還暦戦隊を名乗る

     「還暦祭」と口にするたび、特撮ファン以外の人には微妙な笑みを返されるのですが、そんなイベントが6回目を迎えました。メンバーは還暦を迎えてウン年の新堀和男さん、春田純一さん、大葉健二さん、高橋利道さんという特撮アクション界のスターたち。このイベント、旗揚げから3年なのに、もう6回。「死ぬ前に、一度会いたい」を合言葉に、豪華な還暦仲間が集まってくるレアイベントです。


    暴走する還暦ズ

    • 私は還暦前ですが成り行き上…
      私は還暦前ですが成り行き上…
    • 竹本監督、ありがとう
      竹本監督、ありがとう

     洋の東西を問わず、老人というのは、わりと頑固だったり我が(まま)だったりするものです。この元気すぎるオジサンたちを「老人」呼ばわりするのもいかがなものかと思いますが、まあ我が儘というよりは暴走機関車(笑)。イベント冒頭は、彼らの希望で、毎回芝居で幕を開けています。しかも、毎回ちょっと違ったものをやりたい還暦ズ。今回の打ち合わせでは「ミュージカルとかどうかな」という恐ろしい発言まで飛び出し、「皆さん、前回、『だんご三兄弟』も歌えなかったことを思い出してくださいっ」と声を震わせて懇願した党首でした。ま、無事に?ミュージカルのことは一杯のビールとともに忘れ去られ、今回は戦隊シリーズでお馴染(なじ)み竹本昇監督に台本を書いてもらうことになったのでした。

    • どうしたんじゃい、利道さん
      どうしたんじゃい、利道さん
    • 見事な老人ぶりを見せる4人
      見事な老人ぶりを見せる4人

     竹本監督に発注をしたのは党首ですが「2行以上の台詞(せりふ)は無理だから」「台詞に重要な意味があって転がっていくストーリーは無理だから」「台詞を忘れてもつながる話じゃないとダメだから」と、現役監督に台本を頼んでいるとは思えない無茶ぶりの連続。その三つの条件を全て満たすために監督が書いてくれたのは「かつてアクション界で名を(はせ)たものたちが晩年を過ごす老人ホーム」を舞台に物語が進行するという、「やすらぎの郷」アクションスター版みたいな物語です。私の役は介護士でした。

    • 荒れ狂う利道さん
      荒れ狂う利道さん
    • 戦う3人
      戦う3人

    • 新堀さんが飛羽返し
      新堀さんが飛羽返し
    • マッド・ギャラクティック!
      マッド・ギャラクティック!

    • ギャバン・ダイナミック!
      ギャバン・ダイナミック!

     普段はぼーっとしている還暦ズが、撮影に使うカチンコの音を聞いた途端に覚醒し、悪の親玉(高橋さん)VSヒーロー(新堀さん、春田さん、大葉さん)で華麗な殺陣を見せるというのが見所のこの芝居、全員で大汗かいて練習して、なんとか本番はばっちり決まった、と思っております。竹本監督にもご登場いただき、「講評」をお願いしたのですが「いやもうなんというか、何も言えません」でした。そりゃそうだ(笑)。監督、ありがとうございました。

    「若手」も登場

    • 山田さん、喜多川さん、卯木さん(左から)
      山田さん、喜多川さん、卯木さん(左から)

     一部のゲストは、もうすぐ61歳になる卯木浩二さんと、還暦になったばかりの喜多川務さん。さらにはもうちょっとで還暦の山田一善さんがわざわざ、現在お住まいの地方より駆けつけてくださいました。喜多川さんは腕の手術を終えたばかりで心配していた方も多いかもしれませんが、お元気そうで何より。喜多川さん、しきりに卯木さんに「お前、本当に還暦なの?」を繰り返していたなあ。確かに、卯木さん、童顔(というのか?)だから。しかし、燃やされたり落とされたり、みたいなすさまじいアクションを経た人々が、今ここに集まっていると思うと感無量です。

    • グリーンだよズと清家さん
      グリーンだよズと清家さん

     続いて登場するのは、「若手」。若いといっても、還暦祭的な若さなので、他のイベントにいけば重鎮の方ばかり。まずは今回、手を挙げて来てくださった清家利一さん。続いて、武智健二さん、のはずが、なぜか現れた武智さんぽい人と植村喜八郎さんぽい人の2人組「いいんだよ、グリーンだよズ」。例によって還暦いじりをさんざんしていきました。

     お客様に参加していただいての殺陣講座には、ヤラレ役としてREDの本当の(笑)若手も登場。「そこで右手でパンチだ(といってパンチを受けて飛びのく)」など、インストラクションつきの殺陣は、とっても楽しそうでした。

    銭形平次の名言とは…

    • 河原崎さんの名乗り
      河原崎さんの名乗り
    • 伊藤さんも笑顔
      伊藤さんも笑顔

     二部もゲストが豪華でした。「仮面ライダーX」でのライダーガールチコや「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」へのヒミメ王女役での出演でお馴染みの仁和令子さん、そして「太陽戦隊サンバルカン」のスーツアクションで知られる伊藤久仁康さん、「仮面ライダーストロンガー」のどこか色っぽい悪役ジェネラルシャドウの河原崎洋央さん、そして、スカイライダーのゼネラルモンスターなどを演じられた堀田真三さん。

    • 河原崎さんも楽しそう
      河原崎さんも楽しそう
    • 堀田さん登場
      堀田さん登場

     堀田さんはお忙しい中、遠方でのロケから駆けつけてくださったのですが、ファンの皆さんが集まっていることを、とても喜んでくださり、こちらもなんだかとても(うれ)しい気持ちになりました。堀田さんはご自身で「僕は仮面ライダーでトカゲロンになる青年の役をやったんだよ」なんて話をしてくださり、これも嬉しかったなあ。伊藤さんの首の骨を折った話は、何回聞いても、「前回はその部分、聞き逃していたが、そこまで危ないことをやっていたか!」と思わせられる新発見のあるお話で、舞台上、やはり全員がレジェンドだな、と改めて実感。というか、ほぼ全員、生きているのが奇跡な人ばかりですよ。河原崎さんも、大野剣友会出身ならではの(おも)い出話を色々としてくださいました。

    • 二人そろって…
      二人そろって…
    • 仁和さん、実は還暦です。信じられん
      仁和さん、実は還暦です。信じられん

     強烈だったのは、唯一のきれいどころ、仁和さんの「銭形平次」レギュラー時代のお話。ちょうどJACが京都でガンガンアクションをやっていた時代で、「春田さんや大葉さんは、私たちが撮影する横で毎日ビルの5階から飛び降りてたんです」と。改めて文字にするとすごいな(笑)。それを見た平次役の大川橋蔵さんが一言(つぶや)いた言葉が忘れられないんだとか。「もう銭を飛ばしている場合じゃないな」と大川さん、呟いたのだそうです。深いです。

     還暦4人がそれぞれやりたいことをやるコーナーでは、高橋さんが賞品つきクイズ。どんなクイズかと思いきや「私のお父さんの名前は何でしょう」という、全員がずっこけてしまうようなもの(笑)。これでも成立するのは高橋さんの人徳です。春田さんの替え歌とか、大葉さんの「たて」とか、これはきっとこれからも宴会芸としてお使いになると思われるので詳細は記しません。新堀さんは、ハーバード白熱教室のごとく、会場に「昭和と平成、どっちの戦隊が好き?」「なぜ?」というのを問いかけておられました。ここ、短かったけれど、けっこうやりたかった新機軸だったりします。

    • 楽しそうなフィナーレ
      楽しそうなフィナーレ

     こんな豪華なメンバーで最後は怪人(河原崎さん)とX(新堀さん)と人質にになったチコ(仁和さん)による芝居(党首たっての希望)まで入ったスーパー豪華な名乗りメドレー。ロフトプラスワンの狭い舞台の上での伊藤さんのバク転、スリリングでした。河原崎さんのジェネラルシャドウは、白いタイツじゃないのに、なんかすごい色っぽかった。山田さんに無茶ぶりした「海坊主」も「言ってくれれば坊主にしてきたのに!」といいながらやっていただけて幸いです。もちろん、還暦ズによる熟練の名乗りが感涙ものだったことは言うまでもありません。

     というわけで、次回は10月の開催です。ラッキーセブンの還暦祭。どこまで行くのか還暦祭。ここからの展開にもご期待ください。

    2018年04月25日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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