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僕にも出来ることがある

広がる教育環境

 夜は最後に寝るお父さんに、朝は最後に家を出るお母さんに。「テレビを長時間見ない時は、本体の電源を切ってね」。千葉市美浜区の小学5年生、平井柊也君(10)は、学校で地球温暖化について学んだ後、両親にこう注文した。

 同市立美浜打瀬小学校で3月12日、4年生(当時)の児童165人による総合学習の発表会が開かれた。1年をかけて学んだのは身の回りの環境。中でも温暖化は大きなテーマとなった。

 背景を調べた児童たちは、日本の二酸化炭素(CO2)の排出量が世界4位ということに驚いた。家庭から出るCO2の多くが、テレビや冷蔵庫といった身近な電気製品からという事実にショックを受けた。そして「家族が続けてお風呂に入る」「野菜や果物は、外国産ではなく国内産を食べる」といった“エコ生活”をクラスメートに提案した。

 「これからでも遅くない。毎日みんなが取り組めば、地球温暖化を防げると思います」。今井龍之介君(10)は、自らの発表をこう締めくくった。

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 「小さなことだけど、自分たちにもできることがあると分かったことが成果。子供につられ、家の人が一緒に取り組んでくれたことも大きかった」と担任(当時)の宇川光男教諭(44)。様子を見守っていた「ストップ地球温暖化千葉推進会議(スト温)」(事務局・千葉市)の会員の間からも「頼もしい」「環境大臣に聞かせたい」との声が上がった。

 「スト温」は2001年の設立。県内の温暖化防止活動団体の草分け的存在で、現在は約70人の会員がそれぞれの得意分野を生かし、主に学校や公民館で出前講座を行っている。07年度は千葉市、船橋市などの11校に講師を派遣。870人の児童に温暖化の危機を訴えた。

 美浜打瀬小には昨年12月に出向き、児童に自転車を改造した人力発電機「パワー君」を体験してもらった。小学4年生が一生懸命ペダルを回しても60ワットの電力しか生み出せず、「これじゃあテレビも見られない」と、電気の大切さを身をもって知った児童もいた。

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 温暖化防止という言葉を聞かない日がないが、代表幹事の内野英哲(ひであき)さん(68)は「ごみや公害と違って目に見えないため、差し迫った危機としてとらえられていない。市民の意識は高まっていると思うが、『自分一人ぐらいは』という気持ちがどこかにある」と楽観視していない。

 地球規模で進行する温暖化に、今のところ特効薬はない。だからこそ「大人ではなく、未来を担う子どもたちの教育が大切になる」と考えている。

 (おわり)

 (この連載は、田中誠=マイ箸(はし)実践中=、及川昭夫=失敗したコピー用紙の裏でメモ用紙を作成=が担当しました)

2008年4月20日  読売新聞)
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