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【49】まとめて カツカレー麺

太田食堂(前橋市)

前橋市の中心市街地から県道3号で桐生市方面へ。上毛電鉄膳駅から徒歩5分ほどの住宅街に、活気にあふれた「地元食堂」がある。「大通り沿いで客が入るのは当たり前。目立たない立地にあっても来てもらえるのが自慢です」と、店長の太田三郎さん(62)も胸を張る。

茶色のつゆにカツが豪快にのったカツカレーラーメン
店長の太田さん(右から3人目)と従業員

 開店から今年で37年目。当初は10〜15人程度が入る小さな店だったが、増築を重ね、今では座敷とテーブル席で約60人が座れる。昼時になると、地元の職人や農家の人で満員に。体力のいる仕事の客が多いため、ボリューム感たっぷりのメニューがずらりと並ぶ。

 ソースカツ丼(730円)やトンカツ定食(上1450円、並1000円)。ご飯ものの他にも、ラーメンやそば、うどんもある。目移りして決められないので「全部一緒に食べてしまおう」と、カツカレーラーメン(780円)を注文した。

 5分ほどで、湯気を立てた大きなどんぶりが運ばれてきた。県産豚肉ピュアポーク21を使った6切れのトンカツが、茶色のつゆの上に浮かんでいる。おっかなびっくりで食べ始めると、熱々のカレーベースのつゆに麺がからみ、箸が止まらなくなった。

 普段はカロリーが気にかかり、ラーメンのつゆは残すが、この日ばかりは全てを飲み干した。したたる汗を拭いていると、太田さんが「職人さんは、これに半ライスをつけてペロリと食べちゃうよ」。

 開店当初からのメニューだという。太田さんがまかないとして食べていた料理を下地に考案した。独特の味に病みつきになり、必ず注文する客もいるという。だから、「名物の味を知ってもらおう」と、前橋市内の豚肉料理を出す店が競う「第2回T―1グランプリ」に応募してみたが、落選。今年の第3回は正攻法で、焼肉丼(750円)をエントリー。さっぱりとした肉が自家製のタレと相まっておいしい一品だ。

 どんなに繁盛しても、揚げ物にフライヤーは使わず、お新香も手作り。すべては「うまい飯のためだよ」と太田さん。そんな店だから、新たにとりこになった一人としては、有名店になってしまえば、少しさみしさを感じてしまいそうだ。(竹内元)

前橋市粕川町膳487の39。カツ丼(並700円)、メンチカツ定食(750円)などのランチから、串カツ(280円)、冷ややっこ(250円)などのおつまみまで。午前11時〜午後2時、午後5時〜8時。日曜、祝日定休。027・285・4553。

2011年9月9日  読売新聞)
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