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学園正常化強く願う

 経営が悪化している高崎市の創造学園大学で12月中旬、運営する学校法人「堀越学園」の教職員による集会が開かれた。給与未払いが続く中でも、授業を放棄していない教員らは怒りを通り越し、落胆の色が濃かった。

 「給与を持って帰れないんじゃ、妻や子供に顔向けできない。会社だったらとっくに辞めているよ」。教員の一人がこぼす。貯金を切り崩すほか、中には、消費者金融や実家に金を借りて生活をしている若い教職員もいる。

 堀越学園の取材に携わって1年半がたつ。学校を何度、訪ねたか分からない。「学校法人が、そんなおかしなことをするだろうか」――。何度も自分の耳を疑った。最近では、高利回りの学校債の販売で返金トラブルも表面化した。

 学園の取材に向かうたび、学生らの悲鳴を思い出す。「授業は続けられるのでしょうか」「卒業は無事できるのか」。涙ぐんで問い掛けてくる学生を何人も見てきた。だから、教職員も「学生にこんな心配をさせてしまうなんて」との思いで授業を続けている。

 教職員や保護者は、学園側に、現状に関する説明会の開催を再三、求めている。しかし、いまだに情報の開示や経営が悪化した経緯についての説明はないという。給与の支払いについても、文書やメールでメドを回答はしているが、近ごろは守られたことがほとんどない。

 最近、ある居酒屋を訪れると、かつて学校の現状に苦悩していた学生に再会した。「やっと就職も決まり、後は卒業するのみです」。少し取り戻した笑顔で、学園の正常化を本当に願っていた。

 他の学生も、この学生と同じように笑顔で巣立っていけるのだろうか。私は最後まで見守り続けたい。(大塚美智子)

2011年12月26日  読売新聞)
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