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(私の提言)「釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さん子どもに「成功体験」を![]() 釧路市出身。1988年、国立釧路工業高専卒。2000年に市内で学習塾「明光義塾釧路愛国教室」を開いた。塾経営の傍ら、行政書士、社会保険労務士の仕事もしている。44歳。
「考える会」が10月にまとめた「くしろ学力向上提言書2011」を全道共通の問題として考えてほしい。 提言書では、生活する上で最低限必要な小学4年レベルの読み書き・計算能力を「基礎学力」、最難関大学に入学可能な力を「応用学力」、中間を「標準学力」と定義した。段階に応じた対策が必要だと考える。 基礎学力不足の人の増加は、労働力の質の低下につながる。就職できないと、生活保護など福祉施策に頼らざるを得ず、地域経済への影響は大きい。基礎学力に達していない子には、学習内容を遡った上で補習が不可欠だ。基礎学力を客観的に測り、全小中学校で補習を実施すべきだと思う。 標準学力層の多くは地元で就職し、釧路の将来を支える子どもたちだ。地域社会を守る意義を教えるため、郷土教育が始まる小学4年から、学校が地域と連携し、子どもたちが働く意義を考える体制を整えたい。 世界で活躍できる人材を育てる視点も欠かせない。一定時間、続けて学べる「学習体力」を小学校から徐々に鍛える必要がある。 学習は本来楽しいもの。授業が退屈になるのは、教科書を覚える「インプット(入力)」が多く、実際に問題を解く「アウトプット(出力)」が少ないから。サッカーでシュートフォームを矯正した後、ゴールを決める喜びがあるように、勉強でも問題が解けたという「成功体験」が大切だ。 学力向上には「全国学力テストで全国平均を目指す」「自宅で復習をする生徒の割合を80%以上にする」といった具体的な目標が必要。客観的な物差しがあるから、達成のための対策も、達成できなかった時の改善策も考えることができる。 小学校で、ノートの取り方、算数の途中式、漢字の筆順を正しく学ぶことは、中学や高校での学習効率に大きな関係がある。中学の進路指導は高校入試が最大テーマだが、その先に大学進学や就職が控えている。高校卒業までの12年間はつながっている。そのことを先生がもっと意識すべきだ。 (おわり) (2011年12月15日 読売新聞)
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