ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

女性向けビジネス<中> (2005年4月20日)

30代独身、マンション所有

写真:写真説明
女性にうれしい設備が充実した「クルーザーバレータワーS2」のモデルルーム
 「一国一城のあるじになった気分かな」――。春らしい淡い黄色のカーディガンを羽織った女性が、満足そうにほほ笑んだ。

 女性は39歳、独身の公務員。昨春、札幌市中央区内に2LDKの新築マンションを購入した。地下鉄駅へは数分の距離だが、職場は徒歩圏内。買い物の便も良く、“地の利”は申し分ない。さらに女性は「自宅が都心部の1等地にあるステータス」も、魅力の一つだと語った。この女性のように、道内でマンションを購入する女性が増えている。

人気は東区、中央区

 2003年度に、道内で住宅金融公庫の融資を利用したマンション購入者のうち、女性の割合は全体の31・2%を占めた。同公庫北海道支店によると、3大都市圏と比較し、道内の女性比率は10ポイント以上高い。女性全体のうち、独身女性は20・5%と7割近くを占め、首都圏の8・5%、近畿圏9・3%、東海圏4・9%からみても、道内が際立って多い。

 購入した道内女性の平均像は、年齢38〜39歳、年収500万円前後、頭金は400万〜450万円で、毎月の返済額は約7万円。札幌市内でみると、価格の低い東区や、通勤に便利な中央区の人気が高く、2200万円程度の物件が多かった。

 同支店が昨年9月、初めて開催した女性限定講座「女性のためのマンションカレッジ」。定員30人に対し、キャンセル待ちが出るほどの人気に、広報・住情報相談担当の今井弘子課長は手応えを感じた。

 講座は全4回で、1級建築士や不動産市況アナリストによるセミナーのほか、モデルルームバスツアーも実施。とりわけツアーは、「1人では行きづらかった」「ほかの参加者の意見が勉強になる」などと好評で、今年2月に開催した同様の講座も、すぐに定員に達した。

 今井課長は「北海道は経済的に自立した女性が多く、通勤に便利な中心街に手ごろな物件があるのも大きな理由」と分析、「しっかり頭金をためた堅実派が多く、将来の転売、賃貸を視野に入れた人も少なくない」と話す。

建設ラッシュ牽引

 中央区南2西8。不動産業「フナコシヤ」(札幌)が手がける24階建ての高層タワーマンション「クルーザーバレータワーS2」は、来年8月に完成予定だ。1LDK〜4LDKの11タイプ全100戸で、うち1〜2LDKは40戸。価格は1400万円台から約5400万円。高度なセキュリティーと、全タイプ共通で食器洗い乾燥機、ワックスがけのいらない上質フローリングなど、女性にうれしい設備が充実している。

 今年2月に開設したモデルルームの来場者は、中心部という利便性に富んだ立地から、子どものいない共働きの若夫婦、熟年夫婦なども目立つが、ここでも約3割が公務員、看護師などの独身女性という。

 住宅流通研究所(札幌)の調べでは、昨年1年間の札幌市内のマンション供給数約3700戸のうち、中央区は1741戸と約半数を占めた。

 地価の低下で、中央区は空前のマンション建設ラッシュ。“牽引(けんいん)役”の中心は女性だと言っても、過言ではなさそうだ。

(成川 由貴子)

現在位置は
です