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「浅井学園」補助金疑惑 <49>不正肩代わり、業者に依頼 (2006年1月1日)

「全部かぶってくれ」

写真:写真説明
浅井氏側が元請け業者に手渡した、学園内清掃作業の内訳書。これら業務発注の見返りに、元請け業者は不正工事の肩代わりを依頼された
 学校法人「浅井学園」(札幌市)に対して、読売新聞が補助金不正受給問題の直接取材をした直後の昨年9月以降、同学園の浅井幹夫前理事長(57)側が、取引の途絶えていた不正工事の元請け会社社長と十数回にわたって面会し、学園内の工事や清掃業務の新規発注を提示していたことが31日、分かった。社長は「発注を見返りに、不正受給の責任を肩代わりするよう要求された」と話している。浅井氏側は「その件にはコメントしない」としている。浅井氏が学園の業務を取引材料に、業者を懐柔しようとしていた疑いが浮上した。

 社長らによると、浅井氏が社長に接触を図ったのは、本紙が学園事務局長らに取材した3日後の昨年9月18日。仲介者を札幌市中央区の浅井氏宅に呼び出し、社長への面会を長時間にわたり頼んだという。

 翌19日、同市豊平区のホテル会議室で、浅井氏と社長、仲介者の3人が会談。浅井氏は社長が録音機を持っていないことを確認し、「全部かぶってくれ。自分が理事長でいる限り、家族や会社の面倒をできる限りみていく」「できる限りの仕事は全部学校から発注する」などと持ちかけたという。

 20日には、中央区のホテルの会員制クラブで、学園管財担当者を加えた4人で面会。管財担当者は「かぶってくれない限り、理事長と自分は絶対に捕まる」と発言。浅井氏は六法全書のコピーを渡し、「あなたも補助金適正化法違反に問われる」と話し、新規の業務発注を提示したという。

 さらに10月6日には、社長と管財担当者が、中央区の学園施設、北方圏学術情報センターで面会。月額約360万円の清掃作業の内訳書や、校舎平面図などを手渡され、同作業や工事の発注を約束されたという。

 社長は、不正受給問題が発覚した11月までに、理事長から十数回呼び出されたと証言。この間、報道対策にも、浅井氏からアドバイスを求められたという。

 一方、浅井氏は弁護士を通じ、「記事で心を痛める学園関係者のことを思えば、記事化を促すような弁明はできない」などとして、コメントを拒んでいる。

 学園側は、管財担当者の関与について、「10月以降、社長と面談した事実はあるが、工事発注の約束はしていない」としている。

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