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「浅井学園」補助金疑惑 <6> 校舎耐震化、理事長宅改修 (2005年11月14日)

両現場に学園職員

 補助金を不正受給した疑いが浮上した札幌市の学校法人「浅井学園」(浅井幹夫理事長)が、壁補強材(CFシート)を計画より減らして安く済ませた校舎耐震工事や、同時期に行われた浅井理事長の自宅改修工事の現場に、学園の管財担当者を頻繁に立ち会わせていたことが14日、工事関係者の証言で分かった。浅井理事長は13日の会見で「耐震工事は申請通り行われた。自宅工事は学園と無関係」と主張していたが、関係者の証言は、学園側の組織的関与を裏付けている。

 浅井学園は、2001年の校舎補修工事を、CFシートを計画の4分の1に間引いて約4000万円で済ませながら、約1億4000万円を支出したと文部科学省に報告し、補助金を受けていた疑いがある。

 補修工事では、CFシートを壁に張り付けたが、シートを校舎のごく一部の壁面にしか張らず、張っていない部分も同じ塗装で覆い隠していた。

 工事に携わった関係者によると、管財部の職員らがこの「間引き工事」に毎日顔を出していた。特に、文科省に提出する現場写真の撮影では、「全面に(CFシートを)張ったように、撮っておいて」などと指示をしていたという。

 また、管財の担当者らは、札幌市中央区の浅井理事長宅の改修工事にも、頻繁に顔を出し、工事の進み具合を見ていた。ときには財務担当者も現れたという。

 改修工事をしたある業者によると、管財担当者は「(理事長宅は)8000万円で買った家なのに、もうそれ以上に改修費がかかってしまった」などとぼやくこともあった。改修費がかさんだためか、この業者によると、管財担当者は「資金のやりくりが大変だ」と愚痴をこぼしていたという。

 読売新聞が、一連の不正疑惑への管財担当者らの関与を指摘したことに対し、浅井学園側の徳中征之弁護士は「念のため調査する」としている。

 文部科学省は14日、浅井幹夫理事長に事実関係を調査し、報告するよう指示した。また、疑惑に対する学園側の見解を速やかに明らかにするよう求めた。

 これに対し、浅井理事長は15日に上京し、説明すると回答したという。学園側はこれまで記者会見などで、「補助金を不正受給したことはない」と疑惑を全面否定している。

 文科省は各大学で相次いで発覚した最近の科学研究費補助金(科研費)不正受給問題などでも大学側に調査・報告を求めており、不正受給が判明した場合には、補助金適正化法などに基づき、加算金を含め補助金の返還などを命じている。

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