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「浅井学園」補助金疑惑 <89>架空雇用、出勤簿を改ざんか (2006年4月15日)

勤務なしの発覚恐れ

 札幌市の学校法人「浅井学園」の関連会社が、前理事長・浅井幹夫被告(57)が親しくしていた渡辺朋子容疑者(36)に架空の雇用契約による給与を支払っていたとされる業務上横領事件で、勤務実態がない渡辺容疑者の出勤印が、出勤簿に押されていたことが14日、北海道警の調べで明らかになった。道警は、勤務実態をカムフラージュするために虚偽の出勤印が押されたとみて浅井被告らを追及している。

 この出勤簿は道警が、学園関連会社の「カレッジ・メンテナンス」から任意提出を受けていた。出勤簿には、2003年4月から04年8月までの期間、渡辺容疑者の出勤印があった。

 ところが、その後の調べで、出勤印のあった日に、渡辺容疑者が海外に渡航していた期間があったことなどが判明し、出勤は不可能だったことが分かった。

 同じ容疑で逮捕された「カレッジ」社の元社長、大橋巌容疑者(58)は、調べに対し「(渡辺容疑者は)勤務実態がなかった」と供述しており、道警では架空雇用の実態が発覚するのを恐れ、出勤簿を改ざんしていた疑いが強いとみている。

 道警はこの事件で14日、浅井被告ら3人を同容疑で札幌地検に送検した。

 業務上横領罪で浅井被告ら追起訴

 札幌市の学校法人「浅井学園」を舞台にした経費の不正流用事件で、札幌地検は14日、私的に使う高級車のリース代に学園経費を充てたとして、業務上横領容疑で再逮捕された同学園前理事長・浅井幹夫被告(57)(背任罪で起訴済み)ら3人を業務上横領罪で追起訴した。

 ほかに追起訴されたのは、同学園の元管財課長穴沢貢(49)、カネイチ建設工業社長酒出信二(36)(いずれも背任罪で起訴済み)の2被告。流用工作にかかわったとして同容疑で書類送検された学園の男性職員は同日、起訴猶予となった。

 起訴状などによると、浅井被告らは、浅井被告の元妻と知人女性が使うために、カネイチの名義で2台の乗用車をリースさせた。その弁済として、2002年1月から04年5月にかけ、浅井被告が業務上管理していた学園経費から約381万円を学園の架空工事名目でカネイチの口座に振り込ませ、横領した。

 浅井被告は罪を否認しているという。

 学園、穴沢被告を懲戒解雇

 浅井学園は、元管財課長穴沢貢被告(49)を懲戒解雇、背任容疑で書類送検された男性職員(起訴猶予処分)を停職7日の懲戒処分にした。一連の事件を受けて、学園が懲戒処分を行うのは初めて。

 学園によると、13日開かれた学園の賞罰委員会で処分内容を決定、同日付で通知した。穴沢被告は、3月1日から「総務部付」となっていた。学園は今後、穴沢被告らの上司だった当時の事務局長や総務部長に対する管理監督責任も問う方針。

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