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 雪が積もる月夜の中、長い列を作り収容所に向かって歩く捕虜。真っ暗な炭坑で黙々と石炭を掘る男たち――。「戦中より戦後の方がつらかった」。シベリア抑留中の記憶をキャンバスに描き続ける川田一一(かずいち)さん(83)(さぬき市)は、劣悪な環境で命を落とした仲間の無念を伝えている。

 17歳だった1943年、中国東北部(旧満州)の南満州鉄道に入社後、45年4月に徴兵され、高射砲隊に入隊した。戦後、旧ソ連軍の捕虜となり、約4年間、シベリアに抑留された。

 ドアをけ破り、土足の兵隊たちが押し入って来た。銃を突きつけられ、「撃ち殺すぞ。時計と万年筆を出せ」。日本人が住む裏の家からもどなり声が聞こえる。怖がる幼い娘2人を両手で抱きしめ、目を閉じてじっと耐えた。「何があってもこの子たちを守らなければ。日本に帰らなければ」 (8月16日)[全文へ]

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