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仙台の魅力とは?(5)
「内館さん、九月十八日から仙台だって言ってたよね。ディレクターと遊びに行くつもりでホテルも新幹線のチケットも取ったからね!」 と言うので焦った。その週は仙台ではなく、調査研究のために宗教学科の全員で福島に行き、合宿するのである。そう伝えると、プロデューサーはがっかりしてホテルもチケットもキャンセルすると言う。私は、 「せっかく取ったんだから、私はいないけどゆっくり仙台を楽しんだら?」 とすすめた。すると、プロデューサーが何と言ったか。 「内館さんがいないのに、わざわざ仙台まで行ってもなァ。京都なら行くけどなァ」 こうぬかしたのだ!!私は今や心は仙台人なので、ハッキリ言って逆上しましたね、ハイ。 「ちょっと、もう一回言ってごらん!独眼竜にかわって叩(たた)っ切ってくれるわッ。杜の都を何だと思ってんのよ、この丸太ん棒ッ。定禅寺通のケヤキを見たら四条河原町なんぞ吹っ飛ぶわよ。広瀬川を見たら鴨川も真っ青だってのよッ。三陸のサンマを肴(さかな)に、しみわたるお酒を浴びせてあげるから、私がいる日に出直してらっしゃいッ!」 私はまくしたてながら、プロデューサーの「京都なら行くけど」という言葉は、仙台にとって問題提起をしていると思ってもいた。京都は観光客数において、全国のすべての都市に圧勝している。それほどまでに、行ってみたいと思わせるのはなぜか。京都とがっぷり四つに組めるはずの仙台なのに、何が足りないのか。根本から考えてみる必要がある。阪神が優勝する時代に不可能はない。 とりあえず私は、十月に出直す彼らに仙台の魅力を見せつけねばと、今から体調を整えているのである。
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