アンディ・ウォーホル《キャンベルスープ?》1969年
大量消費社会を象徴
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ピッツバーグのスロヴァキア移民の家庭にウォーホル(1928〜87)は生まれた。1950年代、すでに商業デザイナーとして活躍していたが、あこがれの画家へと転身すべく、62年にロサンゼルスで初個展を開催。毎日のように飲んでいたキャンベルのスープ缶のイメージを取り入れた作品を発表し、その後一躍、ポップ・アートを代表する画家となった。
ウォーホルはシルクスクリーンによって、コカ・コーラの瓶やマリリン・モンローなど、マスメディアを通じて氾濫(はんらん)していた既存のイメージ写真を、簡単に転写し、機械的に反復した。「機械になりたい」と語る言葉通り、ファクトリー(工場)と呼ばれるスタジオで作られた作品からは、作者の感情や手仕事といった痕跡は見出せない。ウォーホルの作品もまた大量生産・大量消費社会の一部であることを示しているのである。
(県信濃美術館学芸員 石井絵美)
(2009年11月6日 読売新聞)