ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

知事公舎取り壊しへ 跡地は駐車場に(1月18日)

NPOなど保存求める声も

 県は十七日までに、長野市南長野の知事公舎を取り壊し、県庁見学者のバスなどの駐車場とする方針を固めた。新年度予算に取り壊しや駐車場整備の費用を計上する予定。

 知事公舎は一九二〇(大正九)年十二月の建築。一部二階建ての洋館を中心とした公邸と、和式建築の私邸が接続している。敷地面積約二千四百平方メートル、床面積約五百二十平方メートル。官選時代を含め二十一人の知事が入居し、吉村午良前知事時代には、公邸で県予算の知事査定も行われた。

 しかし、二〇〇〇年十月に就任した田中知事は「独身生活には豪華で広すぎる」などとして市内のマンションに住み、二年あまり使われていない。知事は初当選当時、「県政が変わったという象徴的な場所としたい」などと述べ、公舎を県民に公開したうえで有効活用する考えを示していた。

 県管財課によると、老朽化が著しく、庭の手入れなど維持費が年間約七十万円かかり、現在、同課職員が定期的に草むしりなどをしている。取り壊しや駐車場整備費用は概算で約五千万円という。

 田中知事は「取り壊す前に、見学希望者のために公開する日を設けるべきと考えている」と話しているほか、家具や廃材について、オークション形式で希望者に譲る考えがあることも明らかにしている。

 一方、昨年十一月に公舎を調査したNPO法人「信州伝統建造物保存技術研究会」の吉沢政己副理事長(48)は、「大正時代を象徴する様式の貴重な建物。何らかの形で残してほしい」と話している。

現在位置は
です