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県立こども病院が10周年 第5病棟供用へ (5月25日)

小児医療に多大な貢献

◆乳児死亡率全国最低

 難病に苦しむ子供たちを救う先端医療に取り組む県立こども病院(石曽根新八院長、豊科町豊科)が創立10周年を迎え、24日、記念式典が開かれた。財政難のため稼働していなかった北棟4階の第5病棟(23床)について、出席した田中知事は「平成16年度から供用させる」方針を明らかにした。

 式典には医療関係者ら約二百人が参加。患者を支えるボランティア九団体に感謝状が贈られ、患者家族三組が闘病生活を振り返りながら感謝のメッセージを読み上げた。

 同病院は、生まれながらに心臓や消化器に病気を持った赤ちゃん、早産やリスクの高い妊婦らを治療。白血病や悪性腫瘍(しゅよう)などの重病に対応する十五診療科がある。

 本県は、出生千人に対する乳児死亡率二・○(全国平均三・一)、死産率二三・一(全国平均三一・○)ともに全国一低い。地域医療機関と連携した同病院の取り組みが大きな役割を果たしたと評価されている。心臓疾患では、救命事例がなかった重病「左心低形成症候群」(左心室と左心房の形成不全)の手術に全国で初めて成功した。長期入院する子供たちが院内学級でつづったベストセラー詩集「電池が切れるまで」(角川書店)の舞台ともなった。

 北棟四階の第五病棟は、建物や施設は完成したものの、財政難から看護師らが足りず、使われていなかった。知事の方針を受け、来年度からは、第一病棟の医療スタッフ七人を移すとともに看護師十八人を増員、慢性呼吸器疾患や神経科などの診療に専門的に当たる運び。全体の病床数は現在の百三十五床から百四十七床となる。

 第五病棟の稼働について、石曽根院長は「私たちは県内に双子の妊婦が何人いるかを把握し、出産後、人工呼吸器が必要になる赤ちゃんをすぐに治療できるなど専門的な連携体制を整えている。病院と地域のチーム医療の業績を理解して頂き、感謝したい」と話した。

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