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「お尋ねコンシェルジュ」 本来の利用はわずか1割 (8月24日)

受付代わりが9割  感謝、疑問…反応は賛否両論

 県庁入り口のロビーで来庁者の相談に乗るため六月に配置を始めた「お尋ねコンシェルジュ」の利用状況は、本来の設置目的である「相談・苦情・提案」がわずか12%に過ぎず、多くは受付代わりに利用されていたことが二十三日、わかった。田中知事の発案で設置したポストだが、来庁者から寄せられる評判も賛否両論相半ばしており、効果を疑問視する声もある。

 コンシェルジュは今春、庁内公募で職員四人を選出し、東京都内のホテルでの研修を経て配置された。県庁ロビーに立ち、来庁者に「いらっしゃいませ」と声をかけて迎え、相談に乗り、適切な部署へと案内するのが本来の役割だ。

 だが、六―七月の二か月間の利用者二千百三十三人のうち、具体的な相談や提案は二百六十五人(12%)に過ぎず、目当ての部署の場所を伝える「庁内案内」業務が九割近くを占めた。

 一方、従来からロビーにいる受付係の同期間の利用件数は三千二百五十九件で、コンシェルジュより約五割多かった。多くの来庁者は、コンシェルジュの利用方法が分からず、なじみの深い受付係を利用したとみられる。

 来庁者の反応も様々。コンシェルジュを利用した複数の来庁者からは「役所のイメージと違う対応で非常に好感を持った」と感謝する電子メールが届いた。一方で、「なぜ横文字の名称なのか」「なぜ(県庁に出入りする)職員にもあいさつするのか」など、職務や設置理由への認知不足から来る疑問も多く寄せられている。「あいさつが気持ち悪い」「人件費の無駄」などの手厳しい意見もあった。

 コンシェルジュの一人、滝沢貞雄さんは「まだ始まったばかり。『声をかけていただければ何でもやる』というイメージを定着させられるよう努力したい」と話している。

 ◆コンシェルジュ 「門番」を意味するフランス語で、一般にはホテルの接客・案内係を指す。客の相談に応じてあらゆるサービスをこなすことが求められ、「NOと言えない職業」とも言われる。欧米のホテルに詳しい田中知事が、出直し知事選で設置を公約していた。

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