改革派3知事 田中県政を語る
田中知事は「かみしも」を脱いで(解説)
三人の知事は「改革派知事」としてメディアへの露出も多く、最近は政府の委員会が検討している高速道路事業見直しに異を唱えるなど共闘姿勢も見せている。
しかし、一見派手に見える立ち回りとは裏腹に、三人とも「地方自治は地道な作業の積み重ね」という認識は共通している。改革に反発する「相手の気持ちを解きほぐす」(片山知事)ため、自ら足を運んで相手を説得することをいとわない。改革は反発を伴うもので、相手を説得することを通じて信頼関係が一層強まる面があると考えているようだ。
こうした考え方はそのまま、県議や市町村長と対立し相手を攻撃することで県民から高い人気を得てきた田中知事に対する批判に通じる。田中知事のやり方では、改革が「一過性に終わってしまう危険性がある」(増田知事)との指摘もあった。
三人が多忙な時間を割いてインタビューに応じてくれたのは、田中知事に大胆な改革を担っていく可能性を認め、アドバイスを送りたいと考えているためではないかとも思う。しかし、「これまで通りでは同じことの繰り返しになる」(橋本知事)とも見ている。
橋本知事は田中知事について、「独特のかみしもを着ているようだ」と表現した。どこか四角張った態度で、気心を通わせることができない人物と言いたかったのだろう。改革のためには、「かみしも」を脱いで、周囲との対話を深めることが欠かせない。(福元 竜哉)