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<19>ツルヤ 掛川興太郎社長(05・11・15)

食品スーパー業界最前線 無駄省き商品値段安く

写真:写真説明
 コンビニエンスストアやドラッグストアなどとの競争が激化している食品スーパー業界。東信地方を中心に、24店舗を展開する「ツルヤ」(本社・小諸市)の掛川興太郎社長(62)に、スーパー最前線の実情と課題を尋ねた。(聞き手・新居益)

 ――食品スーパーの競争はどう変わってきたか。

 昔の競争は、店舗や売上高の大きさを競う「レース型」だった。今は「恋愛型」で、「あの店が好き」と思っていただけるファンをいかに増やすかが問われている。そのために商品の品質、価格、接客態度などを高めなくてはいけない。高齢化で今後、需要は増えないという事情もある。

 ――新規出店計画は。

 塩尻市に、来年中に1店舗出店する。松本市には既に2店舗あり、物流の効率化のため検討していた。ただ、ゆっくり少しずつ成長できればいいと考えており、急速な成長は望んでいない。

 ――景気の現状をどう見ているか。

 景気が多少良くなってきた印象はある。少々高くても質のいいものが売れる一方、安さを追求したものも売れ、消費者の「二極化」が進んでいる特徴もある。工夫や努力次第でお客さんに支持される。

 ――家庭における「食」に関心を寄せているそうだが。

 家庭で食卓を囲む機会が減っているのではないかと、心配している。食材を販売する立場からも、家庭で料理しなくなるのは困る。利益は考えず、近い将来、親子料理教室を開催したいと考えている。

 ――今後の課題は。

 廃棄量が生鮮食品を中心に年間で数億円相当にのぼる。品ぞろえ、発注、陳列方法などを工夫すれば抑えることができるはずで、従業員を訓練していきたい。無駄を省けば商品の値段を安く抑えられるし、何よりも私自身、「もったいない」と感じている。小さいころ、食べ物を残したら怒られたものだ。

        ◇

 【社長の略歴】小諸市生まれ。上田高卒、明治大商学部商学科卒。1965年にツルヤ入社、85年に社長就任。掛川誠司会長は父、健三副社長は弟。

 【会社概要】1950年、鮮魚店として設立。60年、食品スーパーに業態を変更。現在、東信地方に17店舗、北信地方に5店舗、中信地方に2店舗を展開。05年6月期は売上高386億7000万円、経常利益13億2000万円。

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