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<28>日置電機 吉池達悦社長(06・2・7)

電気計測器でブランド確立 オンリーワンの商品作る

写真:写真説明
 電気計測器の下請けとして始まった日置電機(本社・上田市)は、約30年前から独自の技術開発に力を注ぎ、今ではHIOKIは電気計測器のブランドとして世界に知られるようになった。内外の好調な設備投資を背景に、2005年12月期に3期連続で増収増益を実現した吉池達悦(よしいけたつよし)社長(53)に聞いた。(聞き手・新居益)

 ――電気計測器とは。

 電気製品を開発・生産する過程で、電圧や電流などの電気信号を測定するものだ。パソコン、携帯電話など新しい産業が生まれるたびに新しい計測方法が必要になる。創業以来、電気計測の分野に取り組んできた。

 ――開発への取り組みは。

 社員の3分の1に当たる180人が技術開発に携わっている。開発ニーズが増加して本社でこなしきれなくなり、昨年初めからモデルチェンジなどは県内や中国の会社に委託するようになった。ただ、中核技術は本社で取り組んでいる。世界の技術革新のスピードは今後増すと見られ、社員には価格競争に巻き込まれない「オンリーワン商品を作ろう」と言っている。

 ――好業績が続いているが。

 大きく寄与しているのは中国市場だ。販売網を増強した結果、すべての製品の売り上げが伸びている。昨年特に伸びたのは、パソコンや携帯電話機、ゲーム機などの部品生産が活発な台湾で、プリント回路基盤検査装置の売り上げが順調だった。

 ――米国市場は。

 計測技術では最先端の国。日置電機のアンテナの役割で重要だ。米国企業の技術は、軍事や米航空宇宙局(NASA)関連の技術から来ていて、世界市場で実に強い。

 ――今年の見通しは。

 2006年の日本経済は、特に半導体関連の投資が活発で、間違いなく好調だ。日置電機の業績が連動することが多い自動車、電子部品分野も好調で、追い風になっている。4期連続の増収増益を目指したい。

     ◇

 【社長の略歴】長野市松代出身。1975年、東京電機大学工学部卒業、日置電機入社。測定器部技術課、札幌営業所長、常務取締役営業部長などを経て2005年3月に社長就任。

 【会社概要】1935年創業、52年設立。2003年に東京証券取引所第1部上場。05年12月期の連結売上高は151億7100万円、連結経常利益は26億4600万円で、3期連続して過去最高を更新した。

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