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■民主■ 組織作りなお課題「反自民」つなぎ止め模索
参院選の投票が締め切られた29日午後8時過ぎ、上田市の事務所で早々と万歳を終えた羽田雄一郎(民主)は、民主党に吹いた強い“追い風”を勝因に挙げた。 事務所に集まった選対幹部らも、50万票の大台に乗りそうだと分かると、「予想以上だ」「雪崩現象が起きた」と喜びを隠さなかった。実際、選対本部が高めに設定した目標をわずかだが上回った。 羽田は今回、53万票余りを獲得し、2位の吉田博美(自民)に20万票以上の大差を付けてトップ当選を果たした。長野選挙区では過去最高の得票となり、40歳の誕生日に花を添える形となった。羽田は「全国の得票率でトップにならないか」と冗談まで飛ばした。 今回の参院選では、年金記録漏れ問題や相次ぐ閣僚の不祥事で、無党派層ばかりか自民党支持層の一部までが民主党に流れた。読売新聞社と日本テレビ系列局が29日に共同実施した出口調査によると、羽田は無党派層の5割強に加え、自民党支持層の3割強を取り込んだ。比例選でも、自民党支持層のほぼ3割が民主党に投票している。 羽田の選対事務長を務めた、羽田孜元首相の後援会長、佐藤圭司は23日、党県連会合で「民主党結党以来の明るい雰囲気で、誰にでも声がかけやすい」と、追い風の強さを語っていた。 象徴的だったのが、自民党が強固な地盤を持つ上伊那地方での勝利だ。伊那、駒ヶ根の両市と、上伊那郡6町村のうち4町村で吉田の得票を上回った。 従来、これらの地区での集会は、連合長野傘下の労働組合に頼っていた。しかし、26日夜に箕輪町で開いた個人演説会には連合と縁のない地元住民約80人も出席し、陣営は確かな手応えを感じていた。 4月の県議選で、民主党系の県議が2人から9人に増えた効果もあった。同党県議の倉田竜彦は「それぞれ自分の後援会に(羽田を)連れて行くなど、増えた成果はあった」と話す。 ただ、今回の勝因はあくまで「風」だ。04年参院選でも、年金問題で追い風を受けた民主党の北沢俊美が自民党の若林正俊に15万票近い差をつけて圧勝したものの、翌05年の郵政民営化をめぐる衆院選では自民党に風が吹いた。 今回の選挙で民主党に入った「反自民票」を、いかにつなぎとめていくか。倉田は「自民党の職域支部とは違い、しがらみのない市民派的な(民主支持の)組織ができないだろうか」と模索するが、具体的な方策はまだこれからだ。 「秋にも解散、総選挙があるかもしれない」と意気込む羽田。しかし、悲願の政権交代を目指す次期衆院選に向け、佐藤は警鐘を鳴らす。 「今回は自民の失策による風だから、次は民主が何か失策をすればひっくり返る」 (敬称略)
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