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泉州昔話の館語り部集う 温か空間岸和田市立修斉保育所の北約100メートル。田園地帯の中の住宅地で、一際目立つログハウスが「泉州昔話の館」だ。 元保育士で、昔話の語り部として知られる阿部栄子さん(73)と、阿部さんが開催した講座の元受講生ら約30人が2004年4月に開設。以前は塾だったログハウスを阿部さんが買い取り、近所の人も協力して床を張ったり、電気器具を持ち寄ったりした。 開館は原則、毎月第4金曜日。今月22日には、館に近い同市八田町に伝わる昔話で、主人に殉じた忠犬を描いた「捕鳥部万(ととりべのよろず)と忠犬シロ」など3話を参加者が語った。この後、地域で微妙に違う昔話や田植え歌、子守歌などについてお茶を飲みながら語り合った。 阿部さんは「昔話を後世に伝えたい」と、語り部だけでなく、昔話や、田植え歌、子守歌などの発掘、収集を続けており「昔話は心のふるさと。心の栄養でもあるんです」と力を込める。 「うちでとれたミカン食べてや」「旅行に行った時のおみやげのお菓子」と差し入れがあるなど、温かい雰囲気も館の魅力だ。訪れて昔話に耳を傾ければ、「もっとお話して」とおじいちゃんやおばあちゃんにせがんだ遠い記憶がよみがえるかも知れない。(藤原茂) <記者 ひとり言> 岸和田市八田町の塚元久男さん(87)の家で、阿部さんが語る「捕鳥部万と忠犬シロ」を聞く機会がありました。小さな声で始めて聞き手を集中させ、聞かせどころでは、小柄な体から振り絞るような太い声も交えて一気に。塚元さんの家はその昔、捕鳥部万の妻の実家だったそうで、千数百年前の物語が、映像のように頭に浮かびました。 ◆所在地 岸和田市真上町 (電)(072・428・7437、阿部さん) ◆開館時間 毎月第4金曜日午前10時半〜正午(ただし、12月は休館) ◆入館無料 (2007年11月29日 読売新聞)
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