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見直し要望 国は地元意見「反映」を<6>

城東地区町内会自治会連合会長 中林 富夫さん72 旧加茂町(現雲南市)出身。現代の名工に認定された和菓子、洋菓子職人で、県菓子技術専門学校講師も務める。 

 水都・松江を貫く大橋川の改修事業は、町の景観、宍道湖・中海の環境、市民の経済活動などへの影響が心配されている。計画の見直しを求める住民たちはどのような思いを抱いているのか。地元の自治会長にインタビューした。

 ―改修事業反対の理由は

 反対ではなく見直しを求めている。70年の歴史を刻む松江大橋を中心とする水辺の景観を守り、高い堤防を造らず、松江らしい情緒を保ち続けてほしいから。5〜10年も市街地で工事をすれば観光客は来なくなり、商店が大打撃を受ける。

 ―治水対策の必要性はどう考えるか

 城東地区(東本町、殿町など)も浸水被害を受け続けており、治水対策は必要だ。だが、支流への逆流防止などの内水対策が一向に進んでおらず、こちらが先決。また、尾原、志津見両ダムと斐伊川放水路の効果を見極めてから、治水対策を検討すればいい。慌てて拡幅する必要性はない。

 ―住民の意見反映は十分か

 国は強攻策で進めようとしている。我々の意見は聞き置くだけで、自分たちの計画が正しいと考え、一方的すぎる。事業決定もしておらず、行政の背後地整備の分担も決まらないのに、白潟地区では県や市の職員らが戸別訪問を始め、恐怖感を抱く住民もいる。

 ―国はまちづくり検討委員会を設置しているが

 国の意見を通す隠れみの。現計画が前提で、批判は取り上げられず、全く機能していない。市民のためにあるべき市や県も国に加担していて、納得できない。

 ―どうなれば、国との話し合いの席に着けるのか

 話し合って合意点を見いだそうという姿勢が国に無い限り、会っても意味はない。我々の意見が100点とも思っていないし、国がごり押しをしても行き詰まるだけ。国が歩み寄る姿勢を見せるなら、毎日でも話し合いに応じる。

 大橋川改修事業について、連載終了後に紙上討論会をしたいと思います。皆さんのご意見を郵送かファクス(0852・23・1413)、メール(matsue@yomiuri.com)で松江支局へお寄せ下さい。

2008年4月5日  読売新聞)
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