ワールドカップ 2002 あやかり商法

サッカー・ワールドカップ(W杯)人気に少しでもあやかりたい――。三試合が行われる静岡スタジアム「エコパ」を抱える袋井市でW杯ビジネスが動き出している。w杯に絡んだ商業活動は国際サッカー連盟(FIFA)とのスポンサー契約が必要。それではと、関係者はライセンス取得が不要なあの手この手をひねり出している。
サッカーボール模様ボウル
「袋井グランドボウル」(同市堀越、今田博巳支配人)では四月から、三ゲーム以上楽しんだ客を対象に、サッカーボール模様のボウルが当たる抽選を始めた。ボウルは五十個限定で、十三日現在、すでに四十一人が当選した。ただ、指を入れる穴を開ける工賃に四千円かかり、「マイボウルはいらない」との声もあって、実際に手にしたのは十八人。
今田支配人は「W杯期間中に五十個すべてがなくなっても、ボールを追加注文する」と話している。
抹茶のチョコパイ
食の方も負けてはいない。県西部で十八店舗を展開する菓子店「たこまん」(小笠町本店、平松秀哲社長)は、エコパのこけら落としが行われた昨年五月から、抹茶チョコレート入りパイ「エコパ」(一個百円)を発売した。
エコパの商品名は商標登録したが、発売当初は、包装に「WORLD CUP」の文字を知らずに入れてしまい、日本組織委員会(JAWOC)からの“イエローカード”を出されたことも。
全体の売り上げは、二か月前と比べて三倍という。よく売れるのは、エコパに近い袋井、浅羽、掛川の各店。五月に入って、客の反応はさらにいいそうだ。
関係国のお料理
県道沿いにエコパの出場四か国の国旗がなびく。袋井市川井の大衆かっぽう和食「花兆」(谷田部いずみ代表)は四月から、「エコパスペシャル」(二千五百円)をメニューに加えた。
刺し身と手まりすしは「日本」、チゲなべは「韓国」、そのほか、ピロシキやフランクフルト、イワシのアーモンド揚げなど、エコパの出場四か国のお国料理が並ぶ。
自らも大のサッカー好きという谷田部代表は、「雰囲気だけでも盛り上がりたい」と、歓迎ムードを強調する。メニュー名は県に相談済みだ。
JAWOC静岡支部によると、商品化に関する問い合わせはこれまでに数件という。公式スポンサーと競合すれば、損害賠償問題に発展する可能性もあるため、商品化の際は「JAWOCや県にまず相談を」と同支部では呼びかけている。
[[[[BACK]]]]
|