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    奈良・猿沢池のヤナギ枯死次々…キノコ寄生原因

    • 枯死したシダレヤナギ(左)。右奥は興福寺五重塔(17日午前、奈良市の猿沢池で)=近藤修史撮影
      枯死したシダレヤナギ(左)。右奥は興福寺五重塔(17日午前、奈良市の猿沢池で)=近藤修史撮影
    • シダレヤナギが青々としたかつての猿沢池(2011年8月)
      シダレヤナギが青々としたかつての猿沢池(2011年8月)

     奈良市の観光名所・猿沢池さるさわいけの水際に並ぶシダレヤナギの枯死が止まらない。

     樹木を弱らせるキノコの寄生が原因で、奈良県は対策として植樹を続けてきたが、植えてもまた枯れる状態が続く。垂れ下がる枝葉が水面みなもに映える、古都ならではの風景が復活する見通しは立っていない。

     猿沢池は奈良時代に造られた人工池で、北隣の興福寺五重塔(国宝)を背景とした風景で知られる。みかど寵愛ちょうあいを失った女官(采女うねめ)がヤナギに衣を掛けて身を投げたとの伝説があり、霊を慰める「采女祭」が毎年中秋の名月の日に行われているほか、芥川龍之介の小説「龍」の舞台にもなった。

     県によると、ヤナギは半世紀前、池の周囲約360メートルに約30本あったが、十数年前から立ち枯れが進み、2013年には4本だけになった。調査の結果、幹や根に寄生して木を弱らせるキノコの一種「ナラタケモドキ菌」が原因と判明。県は翌年から、菌の繁殖を抑制する微生物や木炭が入った土に替え、苗木32本を植樹してきた。

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    2017年06月17日 18時12分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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