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    乗客減の鉄道路線、酒米「山田錦」に利用増託す

    • 乗客の減少が続く神戸電鉄粟生線。山田錦の郷を巡るスタンプラリーで、利用客の呼び込みを図る(神戸市北区の西鈴蘭台駅近くで)
      乗客の減少が続く神戸電鉄粟生線。山田錦の郷を巡るスタンプラリーで、利用客の呼び込みを図る(神戸市北区の西鈴蘭台駅近くで)

     山田錦のさとへは神鉄で――。

     兵庫県の神戸電鉄の粟生線で、沿線が酒米「山田錦」の国内最大の生産地であることにちなんだスタンプラリーが始まった。乗客減少が続く粟生線の利用促進策の一環で、沿線の三木、小野、神戸各市や県、同社などでつくる活性化協議会では「観光名所の散策を兼ね、ぜひお越しを」としている。

     粟生線は、鈴蘭台駅(神戸市北区)と粟生駅(小野市)を結ぶ全長29・2キロ。同社によると、乗客は1992年度の1420万人をピークに、2015年度は646万人へと激減している。県と沿線3市から今年度まで5年間、計40億円の貸し付けを受け、のり面や橋げたの補強工事などを実施。協議会は、利用促進策を行っている。

     今回始まったのは「スマホde山田錦の郷めぐりスタンプラリー」。三木市が年間出荷量で国内最大の約15%(約5490トン)を占めているのに着目した。スマートフォンなどの携帯端末から協議会のホームページ(http://www.aosen-kasseika.jp)にアクセス。表示されるスタンプ台紙画面に、恵比須駅や三木上の丸駅、稲見酒造(葵鶴)、旧玉置家住宅など6か所で電子スタンプを集める。

     6か所すべてをまわると、三木市観光協会で一合升とグラスセットがもらえる(1人1回限り)。パン店や和菓子店などの協賛店ではスマホ画面の提示で優待・割引(1か所1回限り)がある。

     さらに、沿線から遠方の「山田錦の館」と「黒滝」の2か所も巡れば、抽選で山田錦セット(地酒、山田錦みそ、黄金みそ)などが当たる。ラリーは5月31日まで。

     協議会事務局の三木市交通政策課は「粟生線を利用して、山田錦の郷を楽しんでほしい」としている。問い合わせは同課(0794・82・2000)へ。

         ◇

     路線維持に向けて沿線自治体などのてこ入れが続く粟生線だが、25日のダイヤ改正では、乗客の少ない昼間の減便が行われる。

     西鈴蘭台―志染間(西鈴蘭台発午前10時12分~午後3時12分、志染発午前10時35分~午後3時35分)の列車運行を、現行の15分間隔から30分間隔に拡大して上下各10本を減らす。これに伴い、昼間の急行上下各11本は上りを準急に、下りを普通に変える。

     新開地―西鈴蘭台間の15分間隔、志染―粟生間の1時間間隔は変わらない。

     同社は「2016年5月実施のダイヤ変更以降の利用状況などをかんがみた」としている。

    2017年03月21日 07時41分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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