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    銀座名物イモ焼酎、ビル屋上で収穫し5000本

    • 銀座のビルの屋上で、見事に育ったサツマイモを収穫する人たち(松屋銀座で)
      銀座のビルの屋上で、見事に育ったサツマイモを収穫する人たち(松屋銀座で)
    • 焼酎「銀座芋人」(銀座ミツバチ提供)
      焼酎「銀座芋人」(銀座ミツバチ提供)

     東京・銀座を中心にビルの屋上でサツマイモを育て、焼酎をつくるプロジェクトが進んでいる。

     3年目の今年は収穫最終日の9日までに約450キロを収穫。九州の酒造会社で現地産のイモと混ぜ、来年春には約5000本の焼酎を発売予定だ。現在、約40の企業・団体が参加しており、プロジェクトのスタッフは「仲間を『芋づる式』に増やし、新たな銀座の名物にしたい」と意気込んでいる。

     イモ作りを仕掛けるのは、銀座のビルの屋上で養蜂を手がける「銀座ミツバチ」のメンバー。はちみつを使った商品開発のほか、ヒートアイランド現象の抑制や庭園での地域交流を目的に、屋上緑化も進めている。

     そうした活動を通して、メンバーたちは、養蜂より低コストで手軽に育てることができるサツマイモに注目。2015年から、企業にプランターを提供して栽培を進めてきた。

     水やりなど日常の管理は各企業が無償で担う。社長自ら水やりを担当する企業もあるという。

     「はとバス」が運営する「銀座キャピタルホテル」では、屋上に19個のプランターを設置し、今年は約5・7キロを収穫した。同ホテル管理部の南里沙さん(26)は「普段は屋内での仕事が多いので、水やりや草取りの作業は社員にとっても良い気分転換になった」と振り返る。

     プロジェクト初年度から参加する同ホテルは、製造した焼酎をレストランで提供しており、南さんは「銀座の街を盛り上げるために、今後も貢献していきたい」と話している。

     銀座ミツバチの田中淳夫代表(59)は「人件費や水代も出ないのに、文句も言わず続けてくれた。イモを通じた人のつながりを感じた」と語る。

     収穫したイモは福岡県豊前市の酒造会社が、地元産のイモと混合して焼酎を製造。その名も「銀座芋人」だ。銀座などの百貨店や飲食店で取り扱っている。

     16年度には公益財団法人「日本デザイン振興会」が主催するグッドデザイン賞を受賞した。受賞理由は「銀座で芋、という遊び心が多くの共感を集めた」ことだという。将来的には10万本の製造を目標にしているといい、田中代表は「農業や酒づくりをきっかけに、楽しく人の輪を広げたい」と話している。

    2017年11月14日 18時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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