<速報> 西野J、コロンビアに2-1で勝利…W杯
    文字サイズ

    「カメラで撮る喜び」引き出す技術革新~キヤノン

    経済部 松尾大輝

     色とりどりの花束を持つ少女とジャンプする猫が出くわす。ふとした瞬間を切り取ったのは、ミラーレス一眼カメラ「EOS M100」だ。

    • 2018年1月1日付読売新聞朝刊の全面広告
      2018年1月1日付読売新聞朝刊の全面広告

    最先端のオートフォーカス技術を紹介

     この広告は、2018年1月1日付の読売新聞朝刊最終面などに計3回掲載され、ミラーレス一眼カメラに搭載している独自のオートフォーカス技術をアピールした。

     約5060万画素の高画質、8Kでの映像撮影、秒間最高約14コマの高速連写――。キヤノンはこれまでも統一されたデザインで高い技術力を訴求してきた。今回の広告では、最先端のオートフォーカス技術を紹介した。光を電気信号に変える画像センサーがピントを合わせるセンサーとしても機能することで、広い範囲で動く被写体に素早く焦点を合わせることができる。

     この技術は一眼レフの高級機種にも用いられている。今回、ミラーレスの各機種をモデルに選んだのは、キヤノンが今後もミラーレスに注力していく考えを示すためだ。17年に「EOS M6」と「EOS M100」の2機種を追加。ラインアップが充実したところで複数回広告を掲載し、販売支援も狙った。

    モデル猫のジャンプは50回!

    • 撮影はポルトガルの港町ポルトで行われた
      撮影はポルトガルの港町ポルトで行われた

     撮影は17年11月にポルトガルの港町ポルトで行った。街並みが色鮮やかで、路面電車や風景などフォトジェニック(写真写りがよい)な写真が撮れるスポットがたくさんあるからだ。キャッチコピーの「心にとまった一瞬を、心を動かす一枚に。」という思いが一番伝わると考えて、メインの写真は花束をもつ少女とジャンプする猫が出くわすシーンに決めた。

    • 広告の狙いを説明する稲村さん(左)と花田さん
      広告の狙いを説明する稲村さん(左)と花田さん

     現地で撮影に立ち会った宣伝部の稲村俊映さん(36)は「猫がイメージした通りに飛んでくれなかった」と撮影時の苦労を振り返る。広告に使う素材としてより良い写真を撮ろうとこだわった結果、モデルの猫がジャンプをした回数は50回に達していたという。

     広告全体のバランスにもこだわった。インパクトのある写真とキャッチコピーを前面に押し出し、中央下部にロゴを配置したスタイリッシュなデザインは、一目でキヤノンの広告だとわかる。03年に「make it possible with canon」をコーポレートスローガンに決めた頃から統一しているデザインだ。

    「カメラで撮ってみるのもいいな」の声

    • #060
      #060

     広告掲載後には「普段はスマートフォンが多いが、カメラで撮ってみるのもいいなと感じた」という声が届いた。宣伝部長の花田一成さん(52)がこの広告に込めた「スマートフォンでとどまっていた方々にもカメラを持ってほしい」との思いは、読者にしっかりと伝わった。

     近年デジタルカメラ市場は縮小傾向だったが、ミラーレスが牽引(けんいん)し、17年は出荷台数が増加に転じた。画像共有サービス「インスタグラム」の流行もあり、若者や女性を中心に写真を撮る文化は広がっている。撮る喜びを届けるため、キヤノンの技術革新は続く。

    ◆キヤノン
     デジタルカメラやプリンターで知られる精密機器メーカー。初心者からプロ向けまで幅広い製品を手掛けるフルラインアップ戦略で、レンズ交換式デジタルカメラのシェア(占有率)は世界トップ。17年は約551万台を販売した。医療などの新規事業の成長に注力していく方針を打ち出し、16年12月には医療機器メーカーの東芝メディカルシステムズを子会社化した。本社は東京都大田区。17年12月期の連結売上高は4兆800億円、従業員数は約20万人(2017年12月末)。キヤノンのウェブサイトは こちら
    2018年03月08日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP
    大手町モールのおすすめ