代々木ゼミナール入試情報センター
本部長 坂口幸世
「大学全入時代」だが・・・
受験生の数と大学の収容能力が等しくなる「大学全入時代」。本来の到来予測(2007年入試)からすでに3回目の入試が済んだところです。確かに全体の合格率は90%にまで上昇しましたが、実感的にはとても「全入」などとは言えない状況です。
全体の合格率とは、高競争率の大学も、倍率1.0倍(まさに「全入」)の大学もすべて合計してたったひとつの数値で表そうとするかなり乱暴な表現です。それに対して「実感的」とは、多くの受験生がチャレンジする国公立大学や私立難関大学の入試状況を言っている、そこに統計と実感のギャップが生じるわけでしょう。
要するに大学入試は「選抜型」と「開放型」に分化していると言えます。そこでこれから入試の仕組みを説明するにあたっては、「開放型」入試についてはひとまずおいて、「選抜型」の大学を中心として述べます。なぜこんなことをわざわざことわるかと言うと、単に競争率の違いだけではなく、入試方法から、ひいては(ちょっと大げさに言えば)入試のコンセプトまでが違うからです。 |