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    静岡知事選まで4か月、いまだ立候補表明者ゼロ

    • 出版記念講演会で語りかける川勝氏
      出版記念講演会で語りかける川勝氏

     6月に投開票が予定されている静岡知事選まで4か月ほどに迫ったが、いまだに立候補を表明した人はいない。

     現職の川勝知事は3選に向けた態度を明確にせず、川勝氏に対峙たいじする自民党は候補の擁立を目指すが、候補者を絞り切れていない。川勝氏は20日、事実上の選挙戦に向けた資金集めとみられる出版記念講演会を浜松市内で開き、知事選に向けた動きが活発化してきた。

     ◆実質的な始動

     「今後、数年の大変重要な時期に知事として飛躍を導いてもらいたい」――。浜松市中区のホテルで県西部の経済人有志が発起人となって開かれた川勝氏の出版講演会に集まった経済界や首長からは、川勝氏に対する次期に向けた期待の声が相次いだ。川勝氏は、再選出馬への直接的な言及は避けたものの、「夢をかなえる人たちがどんどん育つ地域を育てたい」と話した。

     約1000人が出席した講演会の会費は、8000円。出版記念と銘打っているが、政治資金規正法に基づくパーティーだ。

     川勝氏はこれまで、次期の意欲を問われると、「優れた人がいればバトンタッチする」とはぐらかしてきた。にもかかわらず、政党関係者がこの日の講演会について、「知事選への資金集め」と口をそろえるのは理由がある。前回の2013年の知事選では、出馬表明の前に同様の出版パーティーを県内4か所で開き、選挙資金を集めたからだ。

     静岡文化芸術大の学長だった川勝氏は、09年に出馬した際も、13年の前回も出馬表明は、選挙戦の約1か月前。県幹部は「過去の経験に加え、現職としての知名度もあり、直前に表明しても大丈夫という自信があるのだろう」と推測する。

     ◆対決姿勢の自民

     県議会最大会派の自民改革会議は今月6日、川勝氏の県政運営に対する評価を5点満点中2・2点として、「及第点は与えられない」と、対決姿勢を鮮明にした。

     官僚や首長ら、県ゆかりの数十人を軸に検討し、「20日までに独自候補を発表したい」としてきた。しかし、20日になっても発表はなかった。現在、候補者を3人に絞り、1人の候補者が出馬の意思を固め、出馬に向けた環境を整備している段階という。

     人選が難航する背景には、川勝氏が前回選で、過去最多の108万票を獲得し、大敗した痛手がある。宮沢正美代表は「知事が選挙に強いのがネック」と認めるが、「出さない選択肢はない」(党県連幹部)と県議の出馬も含め検討する。

     ◆民進と共産

     川勝氏は前回選で、経済界や政党に推薦依頼を出さなかったものの、選挙戦を実質的に仕切ったのは、民進党(当時・民主党)だった。民進党は今回も川勝氏に再三、早期の表明を要請し、「与党」の姿勢を打ち出す。県議団は20日、川勝氏の県政運営を5点満点中3・7点とし、「満足ではないが及第点」と評価した。民進党の支持母体、連合静岡の池冨彰会長は「出馬表明すれば、応援団の一つとして責任を果たしたい」と支援に前向きだ。

     共産党は、前回、前々回と、独自候補を擁立した。山村糸子・党県委員長は「知事選では、浜岡原発の再稼働が最大の争点になる。戦わない選択肢はない」と話し、関係団体と候補の擁立を模索している。

    2017年02月21日 07時33分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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