10日の参院茨城選挙区(欠員1)補選告示で統一補欠選挙がスタートした。衆院茨城7、東京6、山梨3の3選挙区とあわせた衆参4補選のうち、自民党と民主党が対決するのは衆院東京6区だけにとどまる見通しだ。昨年秋の衆参7補選に比べると与野党の対決ムードは大きくトーンダウンしており、不況や「政治とカネ」の問題で逆風のはずの自民党にも危機感はない。
与野党対決色薄く
自民党の久野恒一氏の死去に伴う参院茨城補選は、民主党が候補を見送ったため、自民党公認で公明、保守新両党が推薦する候補と共産党公認候補との一騎打ちになった。
自民党は茨城7区、東京6区でも公認候補を擁立する。ゼネコン汚職事件の実刑確定で中村喜四郎・元建設相が失職したことに伴う茨城7区では、中村元建設相の系列県議が無所属候補の支持に回ることを表明、保守系の支持が分散する可能性も取りざたされる。
衆院山梨3区には自民党公認候補はいないものの、2月の山梨県知事選のしこりで自民党の元県議が同党県連に反発し、無所属で出馬する。だが、元県議は当選したら必ず自民党入りすると明言しているといい、自民党としては4選挙区全部で勝利したいとしている。
民主党は、参院茨城での候補擁立を見送った。2人区の同選挙区には、98年の参院選で当選した民主党現職がおり、「補選で候補者を擁立し、仮に勝っても、来年の参院選で共倒れしかねない」(民主党幹部)と判断した。山梨3区は、前回衆院選で同区で落選、比例選で復活当選した現職が党の出馬要請を拒んだ。
民主党はまた、茨城7区では、次期衆院選に向けた自由党との選挙協力のテストケースとして、自由党公認候補を推薦した。結局、民主党は3選挙区で不戦敗、独自に公認候補を擁立するのは東京6区だけになる。自民党内には、「政権交代を目指すというのなら、半数以上の選挙区で候補を出すべきではないか」と民主党をやゆする声も。
共産党は4選挙区に公認候補を立てる。
衆参統一補選の対決構図(4月10日現在)| 参院茨城 | 自(公、保)×共 |
| 衆院茨城7 | 自(公、保)×由(民)×共×無 |
| 衆院東京6 | 自(保)×民(由)×共 |
| 衆院山梨3 | 共×無 |
| 自=自民、民=民主、公=公明、由=自由、共=共産、保=保守新、無=無所属。政党名は公認、( )内は推薦 |
(2003/4/11 読売新聞 無断転載禁止)