参院選が不振な結果となった自民党内で、森派が突出して勢力を増やす「1人勝ち」となったことに、他派閥から批判がくすぶっている。森派は、党内の摩擦回避に躍起となっている。
今回、最大派閥の橋本派は9議席、亀井派は4議席、山崎、高村両派も1議席、それぞれ減らす結果となった。これとは対照的に、森派は6議席増やした。
森派からは、会長の森前首相の近親者や、同派出身の安倍幹事長の実弟、旧保守新党の前衆院議員ら新人11人が立候補するなど、積極的な候補擁立が功を奏したものだ。だが、小泉首相(自民党総裁)も森派出身だけに、他派には「総裁・幹事長出身派閥という威光をかさに着た膨張主義だ」と見る向きもある。
森派は、首相を支える森派への反発が強まれば、首相の求心力が低下しかねない、と懸念している。
森氏は12日、都内のホテルで森派参院幹部に「参院森派は黒子のような存在になれ」と指示した。同派参院幹部らは「肩で風を切って歩くようなことはしてはいけない。謙虚にしておこう」と申し合わせている。
(2004年7月14日23:35 読売新聞 無断転載禁止)