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各党首 全国で熱弁納め


党首の訴えに耳を傾ける人たち(28日夜、都内で)

 東京・神宮前に昨年開業したばかりの商業施設・表参道ヒルズ。安倍首相は選挙戦最終日の28日、高級ブランド店が軒を並べる若者の街で右手の拳を高く振り上げた。

 「景気回復を皆様に実感していただき、家計にしっかりと拡大していくために、経済成長をさらに推し進めていきます」

 経済成長を前面に押し出した首相の演説は次第に熱を帯び、「私たちに力を与えてください」と懇願して締めくくった。

 台場、池袋、浅草、新橋――。首相は人込みの中に飛び込み、握手を重ね、笑顔で記念撮影に応じた。

 遊説を先導した石原伸晃幹事長代理は「どうですか、安倍首相ですよ。いいでしょう。相手の党首と比べてください」と連呼した。

 民主党の小沢代表は同じころ、青々とした水田が広がる山陰地方にいた。

 鳥取県米子市で開かれた民主党候補の集会で、田中真紀子・元外相と手を握り合って聴衆から拍手を浴びると、すぐに島根県出雲市に移動。国民新党候補の事務所に集まったわずか50人ほどの支持者の前で、予定外のマイクを握った。

 「島根県で勝利するということは、我々が過半数を獲得することとイコールだ。そして、同時に、国民の生活を軽視した政治を打破することにつながる」

 島根は、竹下元首相、青木参院議員会長が築いた自民党王国だ。小沢氏は竹下氏と縁戚(えんせき)関係もある。小沢氏は演説後、記者団に「僕は竹下と義理の兄弟だ。だけど、それと政治は全く別の問題だ」と語った。

 「健全な地方があって、初めて健全な国がある」。1人区で舌戦を終えた小沢氏は、持論を強調した。

 公明党の太田代表は猛暑の名古屋市で、「公明党は庶民の味方であり、中小企業の味方であり、困っている人がいれば飛んでいきます」と声をからした。

 共産、社民、国民新、新党日本の各党党首はいずれも東京都内の繁華街で舌戦を締めくくった。比例選での集票が念頭にある。

 共産党の志位委員長は「戦争から国民の命を守るために頑張り抜く。憲法9条は命の防波堤だ」と訴えた。社民党の福島党首は「国会の中で、憲法9条を守る核として頑張らせてください」と強調した。

 国民新党の綿貫民輔代表は「共生と競争のバランスの取れた日本を取り戻す」と訴えた。新党日本の田中康夫代表は「おかしい日本を一緒に変えていく」と力を込めた。

2007年7月29日  読売新聞)
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