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防衛相「辞任は当然」と被爆者団体、省内でも「仕方ない」

 米国の原爆投下について「しょうがない」と語った久間防衛相が3日、大臣を辞任した。

 発言をめぐっては、公明党や現職閣僚、参院選を目前に控えた改選議員らからも批判が相次いでいた。被爆者団体からは「辞任は当然」との声が聞かれ、急展開に防衛省内には衝撃が走った。

 久間防衛相の辞任が午後1時過ぎにニュース速報で流れると、省内にはどよめきが起こった。大臣官房広報課では、職員が電話での問い合わせに追われ、「報道先行なのでまだ確認してません。事実であることが確認されれば対応します」とあわただしく答えた。

 この日午前、長崎市の田上富久市長から発言撤回を求める要請書を手渡された際に、「本当にご迷惑をかけてすいませんでした」と答えた久間防衛相の声は聞き取れないほど。省内では「元気がないな」という声も上がっていた。

 キャリア組のある課長は「仕方ないんじゃないんですか」と冷めた様子。「いくら長崎(選出)の人とはいえ、柳沢厚労相の『産む機械』発言とは質が違う。辞任もやむを得ないでしょう」と、あきれかえった表情を見せた。また、制服組幹部は「まさかこんなに急展開するとは思っていなかった。これからどうなるのか。正直言って意外です」と驚いた表情を見せた。

 田上長崎市長は「お会いした直後なので大変驚いている。面会したときに謝罪と反省の言葉を何度も言われていたので、何らかの考えを持っていたのだろうかと思っている」と驚きを隠せない様子だった。

 また、長崎県の金子原二郎知事は「反省を込めた陳謝だったので、まさか辞任するとは。非常に驚いている」。久間防衛相の意向を受け参院選長崎選挙区(改選定数1)から出馬を決めた元国見高サッカー部総監督の小嶺忠敏氏の陣営幹部は「初耳なのでなんとも言いようがないが、困ったことになった」と困惑していた。

 広島で被爆し、体験を証言する「語り部」として活動を続けている渡辺美代子さん(77)(広島市西区)は「辞任するのは当たり前。あの発言を聞き、被爆者として怒り心頭だった。ほかの大臣も核を容認するような発言は二度としてほしくない」と話した。

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤平典代表委員は「当然だと思う。亡くなった被爆者や今も苦しむ被爆者に対し、あってはならない発言で、核兵器を承認することにもつながる。防衛大臣としてふさわしくない」と話している。

 原水爆禁止日本国民会議の福山真劫事務局長は「辞任は当然。参院選を控えて、批判をかわしきれなかったのだろう」と淡々とした口調で述べた。

2007年7月3日14時13分  読売新聞)
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