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失言コワイ…自民、首相の「癖」再発を警戒

 麻生首相が横浜市内での講演で高齢者は「働くしか才能がない」と失言まがいの発言をしたことに、自民党幹部らが神経をとがらせている。

 これまでも不用意な発言を繰り返してきた首相の「失言癖」が再発すれば、衆院選でさらに苦戦を強いられかねないと警戒感を強めているためだ。

 首相の問題発言は25日、日本青年会議所の会合で飛び出した。高齢者について、「働くことしか才能がない」と口にした。高齢者雇用を促進して経済の活性化を図るという持論を展開する中での発言だったが、民主党の鳩山代表らが即座に批判の矛先を向けたため、その日夜の仙台市の講演で「誤解を与えた」と釈明せざるを得なかった。

 首相は21日の衆院解散にあたり、「私の発言が、結果として自民党の支持率の低下につながった」と陳謝したばかり。8月30日の投開票日に向けて選挙戦を本格化させていた同党の立候補予定者からは25日以降、河村官房長官の元に、「首相のお守りを頼みますよ」などと苦情の電話が相次ぎ、長官が首相に「緊張感を持ち続けてください」と苦言を呈する事態となった。

 自民党は最近の国政選で、旗印である首相の問題発言で痛い目に遭ってきた。

 2000年6月の衆院選では、森首相(当時)が投票5日前に、選挙に関心のない有権者について「寝てしまってくれればいい」と発言したことで、かえって無党派層の多くが野党に流れ、「寝た子を起こした」と指摘された。

 国民的人気の高かった小泉元首相も、04年6月、年金問題で会社員時代の勤務実態を国会で追及された際、「人生いろいろ」などと発言したぞんざいな答弁が批判を招いた。約1か月後の参院選で自民党は苦戦し、民主党の躍進を許した。

2009年7月27日20時50分  読売新聞)
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