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大学生、マニフェスト「読まない」理由は…

 選挙に関心はあるが、積極的に政権公約(マニフェスト)を読むまでの熱意は薄い——。30日投開票の衆院選に向け、室蘭工大の永松俊雄教授(公共政策論)らが、20歳以上の学生230人を対象に行った調査で、学生たちのこんな意識が浮かびあがった。

 選挙に関心がある学生は76・9%に上る一方で、マニフェストを読むつもりがないとした回答は55・8%。各党のマニフェストをめぐる攻防が過熱しているが、若年層への浸透度はまだ十分とはいえないようだ。

 調査は7月28、29日の両日、同大の永松教授と、行財政を研究する学生サークル「PAネットワーク」が共同で、同大の学生らを対象に行った。未成年も含め341人が回答。選挙権を持つ20歳以上の230人を抽出して分析した。

 マニフェストを読まない理由は、「読んでも分からない」が25・8%で最多だった。マニフェストは各政党がホームページで公開しているが、「どこで入手できるか分からない」とする回答が22%。「読むのが面倒」も20・4%に上った。

 一方、8割近くが選挙に「関心がある」と回答しており、重視する政策は、「景気・雇用対策」が39・9%で最多。就職活動などが目前に迫る世代だけに、経済対策は気になるようだ。また、「消費税の増税」については、「必要」が38・4%、「必要ではない」が34・8%だった。

 ただ、投票に「行く」とした学生は37・8%止まり。「未定」が39・1%で、すでに23%は「行かない」と決めていた。9割の学生が、政治は若者のための政策を「実行していない」と感じており、それが、投票行動に反映していると見られる。

 調査結果について永松教授は、「政治に対する不満の根底には、学生を対象にした政策が少ないという背景があるようだ。一方で、全く政治を見捨てている訳ではない。学生の素顔がでた、正直な回答だと思う」と話す。

2009年8月9日15時40分  読売新聞)
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