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朝日記者が虚偽メモ、「新党」記事に…懲戒解雇田中康夫・長野県知事らによる新党結成に関する報道をめぐり、朝日新聞の長野総局員が田中知事から直接取材したかのような虚偽のメモをねつ造し、同紙がこのメモに基づく記事を掲載していたことが29日、明らかになった。 朝日新聞は同日、臨時取締役会を開き、この記者を懲戒解雇するとともに、木村伊量(ただかず)東京本社編集局長を更迭するなどの処分を決めた。 朝日新聞広報部によると、虚偽の取材メモを作成したのは長野総局の西山卓記者(28)。「田中知事と亀井静香・元自民党政調会長が長野県内で会談した」などの情報を、田中知事からの取材で得たとする虚偽のメモを、朝日新聞の長野総局長、長野県政担当記者、東京本社政治部記者に電子メールで送った。 朝日新聞は、この虚偽情報などをもとに21日朝刊で「『第2新党』が浮上」、22日朝刊で「追跡 政界流動」の記事を掲載した。 これに対し田中知事が23日の記者会見で、「亀井氏と会ったのは都内であり、長野県ではお目にかかっていない」「この件について朝日新聞記者の確認取材は受けていない」と発言し、記事内容に疑問が生じた。 朝日新聞が社内調査した結果、西山記者が田中知事に対して取材をしておらず、メモの情報も虚偽だったことが判明したという。 調査に対し西山記者は「書いたこと自体悔やまれる」と話す一方、「田中知事からこれぐらい聞けるんだというのを(長野)総局長に見せたかったのかもしれない。あとから考えれば功名心だったかもしれない」と話しているという。 朝日新聞は29日、田中知事と亀井氏に謝罪するとともに、30日朝刊で、記事のうち計5か所と22日朝刊の見出しを削除するとした「おわび」記事と、虚偽情報に基づく記事を掲載した経緯を掲載する。 吉田慎一・朝日新聞社常務(編集担当)の話「実際の取材をせずに、あたかも取材をしたかのような報告メモをつくり、それが記事になるという、朝日新聞の信頼を揺るがす極めて深刻な事態が起きてしまいました。記者倫理に反する、決してあってはならないことであり、深く責任を感じています。田中康夫・長野県知事や、亀井静香・元自民党政調会長ら関係者と読者のみなさんにも深くおわびいたします」 処分者は次の通り。 ▽懲戒解雇 西山卓・長野総局員 ▽減給・更迭 木村伊量・東京本社編集局長、金本裕司・長野総局長 ▽けん責 脇阪嘉明・東京本社地域報道部長、持田周三・政治部長 ▽戒告 曽我豪・政治部次長 ▽役員報酬減額 吉田慎一・常務編集担当 (2005年8月30日1時10分 読売新聞)
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