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東京18区 「菅・土」正面戦争

自民、武蔵野市長を公認

 ついに“宿敵”同士が対決へ——。9月の衆院選で、民主党前代表の菅直人さんの地元、東京18区に東京都武蔵野市長の土屋正忠さんが自民党公認候補として出馬することが16日、決まった。菅さんと土屋さんは長年にわたり、都議選などで“代理戦争”を繰り広げてきた因縁の間柄だ。

 土屋さんは1983年、41歳で武蔵野市長に初当選、コミュニティーバスの導入など、ユニークな行政施策を打ち出した。武蔵野市は菅さんの強力な地盤だが、保守系市長の座を守り、2003年の市長選で6選を果たした。

 この間、都議選では菅さんが推す候補と土屋さんが推す候補が対決し、2人の“代理戦争”が演じられ続けた。市長選でも菅さんは、土屋さんの対抗馬を強力に支援するなど地元の選挙では常に2人の対決の構図が見え隠れした。

 96年には、介護保険制度を推進する当時の菅厚相に対し、土屋さんが反対する手紙を全国の市長に送り、「おひざ元の“反乱”」として話題になった。

 16日夜、東京・永田町の自民党本部で、土屋さんを伴って現れた武部幹事長は自信たっぷりに切り出した。「土屋市長は地方行革で大胆な改革を実行し、実現してきた。ご承知の通り、菅直人民主党議員の選挙区でもあります」

 紹介された土屋さんは、小泉首相から「しっかり頑張ってほしい」と言われたことを明らかにし、「市長として実践してきたことを胸に秘め、いい政治をやるために、この戦いを乗り切りたい」と早くも闘志満々。菅さんとぶつかることについては、「強敵ですね。ベストを尽くします」。出馬は先週、自民党都連を通じて打診があり、15日に決断したという。

 一方、菅さんは武蔵野市内の事務所で、「早い段階から(出馬の)うわさがあったが、現職市長ということでなかなかの強敵だ。あくまで民主党の目指すところは政権交代なので、チャレンジャーのつもりで頑張りたい」と語った。

 衆院選の準備に追われる武蔵野市選挙管理委員会事務局では、突然の“市長出馬”に驚きを隠しきれず、「辞職となればすぐに選挙日程を決めることになるだろうが、まだ予算も確保していない。衆院選との同時選挙は物理的に不可能」と話している。

2005年8月17日  読売新聞)
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