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選挙戦終わる

有権者を動かすのは誰

 各党の党首は選挙戦最終日の10日も各地で精力的に遊説を展開し、12日間の熱い戦いを終えた。

 小泉首相(自民党総裁)は、埼玉、千葉、東京の8か所にのぼったこの日の応援演説でも、最後まで郵政民営化にこだわった。

 「自民党の反対勢力はついに民主党、共産党と一緒に反対し、郵政民営化関連法案を葬った。郵政民営化は『総論賛成、各論反対』の典型的な例なんです」

 午後の東京都中野区での演説では「本来なら総辞職が筋かもしれない。しかし、国民が永田町の結論に納得していないと思ったから総選挙に踏み切った。過半数取れば、(法案を否決した)参院は変わります」と強調した。

 公明党の神崎代表は、同党候補が小選挙区で立候補した東京、神奈川の4か所に絞って街頭に立った。東京都足立区では、「『郵政民営化をやるべし』という国民の強い支援の輪ができている」と指摘する一方、「民主党幹部は『郵便貯金や簡易保険の民営化を検討する』と平然と言っているが、マニフェスト(政権公約)に書かれていない。インチキではないか」と民主党を攻撃した。

 これに対し、民主党の岡田代表は東京、神奈川の計9か所で、政権交代の必要性を訴えた。

 「スタイルを変えるつもりはない。しっかりと政策を伝え、訴える中で理解をいただきたい。きょう一日、皆さんが納得し、多くの方に広げていただくことで、民主党政権ができる」

 横浜市での街頭演説ではこう呼びかけ、年金制度改革、子育て支援、財政再建などを改めて主張した。

 首都圏を回った共産党の志位委員長は、横浜市での街頭演説で、「小泉さんは郵政民営化でテープレコーダーみたいに同じことを言っているが、ウソとごまかしばかりだ。民主党もマニフェストで増税をやるとしながら、代表が『増税ストップ』と言うのは二枚舌だ」と、自民、民主両党を切り捨てた。

 社民党の福島党首は午後、鹿児島から台風が近づく沖縄に移動。沖縄市での最後の演説では、強風の中、「過疎地を切り捨てる郵政民営化は改革に値しない。大増税にも憲法改悪にも反対だ。平和と暮らし、命を大事にする社民党に力を与えて下さい」と叫んだ。

 国民新党の綿貫民輔代表は富山県砺波市で、「議会制民主主義を無視し、衆院も参院も自分の家来だとする首相はいない。新しい自民党を立てなければならない」と訴えた。

 新党日本の田中康夫代表(長野県知事)は東京都豊島区で、「新党日本は小さな所帯で動員もできないが、信じられる日本を取り戻すため立ち上がった。地方の現場から日本全体を変えていこうではありませんか」と繰り返した。

 どの党首の言葉が有権者の心を動かしたのか。いよいよ審判の日だ。

 郵政民営化関連法案の参院審議・採決と、法案否決を受けた衆院解散・総選挙をめぐる攻防ドキュメントは、これで終わります。

2005年9月11日  読売新聞)
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