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    テレビ

    「子供の大河ドラマ」 スーパー戦隊シリーズが40作目

    流行を半歩先取り/米など100か国以上に進出

    • 最新作「動物戦隊ジュウオウジャー」の5人のヒーロー(両端を除く最前列)のお披露目と共に、過去39作の「レッド」が勢ぞろいした制作発表記者会見(1月23日、東京都文京区で)
      最新作「動物戦隊ジュウオウジャー」の5人のヒーロー(両端を除く最前列)のお披露目と共に、過去39作の「レッド」が勢ぞろいした制作発表記者会見(1月23日、東京都文京区で)

     東映が制作し、テレビ朝日系で放送されている「スーパー戦隊シリーズ」が14日スタートの「動物戦隊ジュウオウジャー」(日曜前7・30)で第40作を迎える。

     1975年のシリーズ開始以来、巨大な敵から地球を守り続けてきたカラフルなヒーローたち。「子供の大河ドラマ」とも言うべき、名物シリーズの歴史を振り返った。(森重達裕)


     シリーズ第1作は「秘密戦隊ゴレンジャー」(75~77年)。当時、カラーテレビの普及率が向上してきたため、赤、青、黄などはっきり色分けされた変身ヒーローを造形。歌舞伎の「白浪五人男」をヒントに、それぞれがポーズを取りながら自分の名を大声で告げる「名乗り」も取り入れた。この二つの要素は現在まで踏襲されている。

     第2作「ジャッカー電撃隊」(77年)は当初、トランプをモチーフにした4人のヒーローで始まったが、人気が低迷し8か月余りで終了。第3作「バトルフィーバーJ」(79~80年)でヒーローを5人に戻し、新たに「巨大ロボ」を登場させたところ人気が盛り返した。以降、1シリーズを1年かけて放送するようになった。

     長年シリーズに携わってきた東映の鈴木武幸専務は、40作続いた理由を「同じことをやらない。打ち切りの危機のたびに脚本家、監督やメインの要素を代え、流行を半歩先取りして、乗り切ってきた」と語る。

     例えば第15作「鳥人戦隊ジェットマン」(91~92年)は子供番組にもかかわらず、当時隆盛だったトレンディードラマの要素を前面に出し、ヒーローの恋愛物語を展開、視聴率を大幅に回復した。「昭和と平成ではキャラクター設定も変わり、女性の社会進出が進むとともに、ピンク役もどんどん強くなっていった。まさにヒーローは世につれ、です」

     主要キャストは毎回、オーディションで新人を選んでいる。数千人の応募があり、松坂桃李、永井大、照英ら、戦隊出身で人気者になった俳優も多く、若手の登竜門としてすっかり定着した。

     93年には「パワーレンジャー」の名称で海外に進出。ドラマシーンは現地の俳優が演じ、特撮シーンは日本で撮影された映像を流用した番組が多く、米国を始め世界100か国以上で放送されてきた。

    最新作は動物がモチーフ

     歴代戦隊の多くは、「動物」「恐竜」「忍者」「乗り物」など、男の子が好むものをベースにデザイン。最新作「動物戦隊ジュウオウジャー」の5人のヒーローもイーグル、シャーク、ライオン、エレファント、タイガーだ。

     テレビ朝日の佐々木基映画・動画戦略担当部長は「40作記念なので、華々しく成功させるためにも、人気が高い動物をモチーフに採用した。ヒーローは1人が人間で、4人は半人半獣のジューマン。動物がしゃべっているように見えるので、子供たちは喜んでくれるはず」と自信を見せていた。

    2016年02月09日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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