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    インタビュー

    動き始めた「日暮し」に聞く

    • レコードの復刻を喜ぶプロデューサーの星さん(左)と日暮しの元メンバー
      レコードの復刻を喜ぶプロデューサーの星さん(左)と日暮しの元メンバー

     解散から37年の時を経て、最後のアルバム2作品を相次いで復刻した伝説のフォークグループ「日暮し」は、今年10月頃には未発表曲を厳選したアルバムを、新譜として出す予定だ。精力的な活動を見せる元メンバーに、このほど集まってもらい、今の心境などを聞いた。今も若々しいボーカルの阿部(旧姓・榊原)尚美さん、ギターの武田清一さんと中村幸雄さん、2作品をプロデュースした星勝さんに、思い出や今後の活動について聞いた。(メディア局専門委員・松井正)

    死ぬに死ねない!

     まず2作品の復刻おめでとうございます。その経緯は?

    武田 実は2009年にレコード会社から、日暮しのベスト盤CDが僕の知らない間に出ています。過去のシングルA面とB面の曲を入れ、尚美ちゃんのソロ作品(芸名は杉村尚美)も3曲入れてと、ややまとまりに欠ける作品でした。私の喫茶店にこれを聴いたファンが時々訪ねてきて、「本当に武田さん、OKしたんですか?」と聞かれました。これでは悔いが残るので、2年前にプロデューサーの星さんに持ちかけたんです。

    • 新譜の制作を進める武田清一さん
      新譜の制作を進める武田清一さん

     「これをやらないと死ぬに死ねない!」とも言ってたよね(笑)。

    武田 レコード会社に復刻を相談したら、2作品を一つにすればどうかなどの提案もありましたが、あくまでオリジナルにこだわりたくて。難航しましたが、人づてに打診したディスクユニオンの菊田有一専務が、「日暮しなら聴いたことがある」と検討してくれました。友人宅で昔、僕たちのアルバムを偶然聴いて、印象に残っていたらしく、今回の話で改めてじっくり聴いていただき、アルバムの完成度を高く評価してくれたそうです。

    阿部 今回の復刻を聞いて、本当にうれしかったですね。レコードが廃盤になってしまい、手軽には聴けなくなってしまっていたので。

    中村 自分たちとしては一番いい作品との思いもあり、なぜCD化されないのかなと、不思議に思っていたぐらいです。

     12月にCD、3月にはアナログレコードと矢継ぎ早の復刻でした。

    • 故・忌野清志郎さん(左)と、RCサクセションの前身バンドで活動していた頃の武田さん(1967年撮影。武田さん提供)
      故・忌野清志郎さん(左)と、RCサクセションの前身バンドで活動していた頃の武田さん(1967年撮影。武田さん提供)

    武田 レコードが若者に人気だということで、最初から菊田さんが「レコードでも行こう」と言ってくれました。アルバムが500枚ずつ、また2つ同時に買うと付いてくる特典盤が400枚と、がんばってくれました。特にレコードは紙ジャケットに凝り、180グラムと重量盤にしたのでコストもかかり、苦労をかけました。

     RCサクセションのファンなら、故・忌野清志郎さん(本名・栗原清志さん)の盟友である武田さんの存在を知っていますが、そうではない若い人にも、日暮しの作品は評価されているようです。

    武田 僕らは、生ギターをかき鳴らす四畳半フォークと思われがちですが、聴くと全然違って、和の情緒を基本にポップな味わいもあり、若い人は驚いてくれます。コード進行も日本的ではないところがあり、新鮮なようですね。

    2016年04月08日 12時31分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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