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    テレビ

    視聴率足踏みの朝ドラ「べっぴんさん」は別品か否か

    テレビコラムニスト 桧山珠美
     10月にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」の視聴率が伸び悩んでいる。「あさが来た」や「とと姉ちゃん」で最高視聴率が25%を超え、しばらく絶好調が続いていた朝ドラ。「べっぴんさん」になってからは一転、視聴率が20%に届かないことも目立つようになった。テレビコラムニストの桧山珠美さんが、いまひとつ盛り上がりに欠ける原因を探る。

    満足度が上がらない

    • 左から、村田君枝(土村芳)、坂東すみれ(芳根京子)、小澤勝二(田中要次)。「キアリス」にて。現地調査に来た銀行員にあいさつをしているすみれ(NHK提供)
      左から、村田君枝(土村芳)、坂東すみれ(芳根京子)、小澤勝二(田中要次)。「キアリス」にて。現地調査に来た銀行員にあいさつをしているすみれ(NHK提供)

     大人気だった「あさが来た」「とと姉ちゃん」に続き、初回視聴率21.6%(関東地区)でスタートした「べっぴんさん」。物語のモデルは、深窓の令嬢だった主婦4人が戦後まもなく神戸市で創業したベビー・子供服メーカー「ファミリア」(ドラマの中では「キアリス」)。ヒロインの坂東すみれ(芳根京子)は、創業者の1人坂野惇子さんだ。

     多少の上下はあるものの、3か月が経過し視聴率は20%を割り込むことも。

     肝心の視聴者の満足度はどうだろう。少なくとも私の周囲の評判は芳しくない。すでにリタイアしたという人も少なくない。

     理由を聞けば、「暗い」「ヒロインに覇気がない」「テンポが悪い」「退屈すぎる」「しょせんお金持ちの話で共感できない」などなど。言われてみればごもっともな意見ばかりだ。

    日を追うごとに増す違和感

     劇中のセリフや音楽が社会現象になった「あまちゃん」(2013年)のブームを機に、毎日欠かさなくなったという朝ドラ視聴者も多い。こうした人々が、ここしばらく続く朝ドラのヒットを支えてきた。

     そして、「あまちゃん」「ごちそうさん」「花子とアン」「マッサン」「まれ」「あさが来た」「とと姉ちゃん」と7作品を見てきたファンの目も肥えてきた。

     「おもしろい」「おもしろくない」だけではなく、「このシーンが良かった」とか「ちょっとイマイチだった」とか、俳優の表情や動きはもちろん、脚本や演出にまで物申す“朝ドラ評論家”も増殖している。

     私は、といえば、関西出身ということもあり、子供の頃からなれ親しんできた「ファミリア」ということで、始まる前から楽しみにしていた。

     ところが、日を追うごとに、頭の中に「?」が増えるばかりだ。

     「?」=「違和感」と言うべきだろうか……。この3か月間にたまった「?」を挙げ、果たして今回の「べっぴんさん」は朝ドラとして“別品”なのか“否”か、深堀りしたい。

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    2016年12月26日 22時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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