テレビ
謎めいたヒロインNHK大河「直虎」3つの見どころ
一橋大学付属図書館助教 夏目琢史
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が始まった。昨年12月には京都市の井伊美術館が井伊直虎は男だった可能性があると発表し話題となるなど、その存在は戦国通でもほとんど知られていない。この謎めいたヒロインは今後どのような活躍を見せてくれるのか。直虎に詳しい一橋大学付属図書館の夏目琢史助教がドラマの見どころを解説する。
井伊家を守った女城主
日曜日の夜――あくまで個人的な話であるが、あまり気持ちの良いものではない。
子どもと楽しく遊んだ有意義な時間も終わり、これから始まる1週間の仕事のことを考えると、不安と焦燥にかられ、なんだかどんよりとした
新しく始まったNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、まさにそんな私の気持ちに応えてくれる番組の一つだ。
主人公・直虎(女性であるという)が活躍するのは戦国の世。領主である今川氏の配下で苦渋を味わいながらも、力強く生きる井伊家の姫の姿は、壮快だ。幼いころから苦難の連続。周りの男たちは、戦国の荒波にのまれて、次々と消えていく。そのなかでも、ひたすらに先祖代々伝わってきた井伊家を守るために尽力した彼女の生涯を考えると、難解な課題に果敢にチャレンジする、そんな勇気がもらえるような気がする。
ところが、「直虎ってだれ?」という声も今なお多い。そこで、大河ドラマ「直虎」の見どころを考えていきたい。
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2017年01月19日 07時10分
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